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    <title>風がふきぬけていく間に</title>  
    <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/</link>  
    <description>. . . . . . . . . . . . . . frei aber einsam . . .</description>  
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      <title>バクテー三昧</title>  
      <description><![CDATA[<p>
 　学会会場を後に、昨晩遅くにクアラルンプールに舞い戻った。飛行機に遅れるよ～っとタクシーの運転手さんに泣きついたら、これまでにないほど短時間かつ低料金で空港に到着。これまで４日間、空港にほど近い学会会場への往復にタクシーを使ってきたが、そのどの時もわれわれが車窓から市内観光ができるようにとあちこち迂回路を走っていて、それに見合う料金を請求されていたのだということに気づいた瞬間であった。<br />　中華街の夜は早く仕舞う。われわれはバクテーを求めてあちこちさまよった。あげく、一軒の屋台に出会う。ホルモンはいれないように頼んで、がつがつ、さらさらと平らげる。満腹である。味も悪くなかった。<br /><br />　さて、なので朝、起きて昨夜の屋台のあたりに出かけたものの、営業は夜のみなんだろう｡屋台の姿が見えない。仕方なく、お粥か、麺か、妥協しかけたが、せっかくここまできて、それはないだろうと、気を持ち直す。そしてフードコートのような集合屋台村へふらふらと入ってみる。そこに「バクテー」の看板が。これこそ、クアラルンプール中華街でナンバー１のバクテーを出す店との出会いであった。<br /><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/d5/41/10118935633.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/d5/41/10118935633_s.jpg"  alt="風がふきぬけていく間に-bkt1" width="220" height="165" border="0" /></a><br />　場所と名前を書いておこう。<br />　高架電車の線路を背にして道幅の狭い Jalan Hang Lekir を東へ直進。露店でごった返す Jalan Petaling を越して、右手に「冠記」(雲呑麺屋)を見つけたら、通りをはさんで反対側、左斜め前にフードコートがある。夜には通りに面したテーブルで白人の方々が瓶ビールを飲んでおられる。かまうことなく、仲に入ろう。中央スペースは客が勝手に座るためにあり、各屋台は四角形のいわば四辺上にある。四つの辺の中で、高架電車側の辺のまん中にその店がある。「好記 HOE KEE」が目指すべき店である。バングラデシュ・カレー屋の隣であるからわかりやすい。ここのお兄さんはキップがいい。                          <a href="http://stat.ameba.jp/user_images/e8/5e/10118935641.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/e8/5e/10118935641_s.jpg"  alt="風がふきぬけていく間に-bkt3" width="220" height="165" border="0" /></a><br />往年のバクテー屋の味と量をそのまま受け継いでいる。アバラ骨付き豚肉がゴロゴロである。スープもまずまず濃い部類に入る。うーん、すっかり気に入ったぞおっ。<br />　<br />　東京行きの飛行機は夜２３時発である。こうなったら、とことんである。わたしはこの日３度、ここ「好記」でバクテーを食したぞえ。３度目にはとうとう店のお兄さん、バクテーとは別料金の茶碗飯代をごちそうしてくれようとさえしてくれた。<br /><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/73/b9/10118935635.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/73/b9/10118935635_s.jpg"  alt="風がふきぬけていく間に-bkt2" width="220" height="165" border="0" /></a><br /><br />もちろんただ食べていただけではない。漢方薬局を探し、バクテーのための漢方生薬パックを２０個土産用にこしらえてもらった。何人かにこのパックを送ったが、誰からも食後感は届かない……。<br /><br />
 
</p>]]></description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10174921864.html</link>  
      <pubDate>Thu, 06 Nov 2008 18:58:32 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>停電の中で</title>  
      <description> <![CDATA[ 　学会初日、その最後に出番。発表中に２度の停電がはさまり、会場の照明、マイク、映写装置がその都度ダウン。それぞれ５分ほどで復旧したのが幸いであった。思い出に残る発表となった。<br />　<br />　今夜１９時すぎから国立イスラム大学で懇親会。広いアリーナのような懇親会場に到着すると、正面舞台では歌謡ショー。大音響で隣の人と話がしづらい。ついで、インドネシア各地の民俗芸能の連続。これは圧巻だった。解説は－マイクの声がくぐもって－まったく聞き取ることができないが、なにやら興奮させられるものばかり。穏やかな物腰のインドネシアの人々の内なる情念を見せられた気がする。気がつけば、お開き。うーん、ほとんど舞台を観ていた懇親会。インドネシア流のおもてなしなのだろうか。彼／女らを日本にお招きするときはチト考えないとならんなあ。<br /><br />　明日の昼にはいよいよわれらのドラマ教材の試写である。興奮して眠れない、ということがないように、コンビニでビールをしこたま買って宿に戻る。そういえば、懇親会場では、オレンジ色の粉ジュースしか出てこなかったからね。
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10174909244.html</link>  
      <pubDate>Mon, 03 Nov 2008 18:42:03 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>停電の夕方に</title>  
      <description> <![CDATA[ 　昼からスコールが断続的。発表用のスライド原稿を作ろうにも、パソコンはなし。ただしインドネシア語字幕を格納したＵＳＢメモリーは予備用をふくめて２個ある。これをもって安ホテル近くのインターネット・カフェへ行……　こうとしたら、停電。エアコン、扇風機、照明、部屋の中のすべての電化製品がと沈黙。ホテルだけかどうか調べようと、いちおうカフェにも行くが、真っ暗闇。<br /><br />　１時間半ほどして復旧。インターネット屋へ。画面へ映り込む光を減らすためか、店内が異様に暗い。手もとのキーボードがよく見えない。そんな中、あれこれ考えながら４時間半、英語を打ち続ける。これが限界。
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10174902865.html</link>  
      <pubDate>Sun, 02 Nov 2008 18:31:46 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>ホラー　現実とテレビと</title>  
      <description> <![CDATA[ 　朝ご飯を食べてから、ホテルのそばのマッサージ屋に行ってみる。足底と背中・肩・頭の９０分コースで、料金は３００えんである。最後のさいごにきて、肘を使ったタイ古式風のワザがくりだされたが、おおむね穏やかなマッサージで、「きいたーっ」という実感はあまりもてない。<br />　スコールの合間をぬって、国立イスラム大学のゲストハウスに出向き、同国生命倫理会議のＡ事務局長とあれこれ話し合う。５日間にわたる国際会議のあいだ、ここへきて公式ディナーが続々催されることになって、今回の渡航目的だったドラマ教材の試写と同国内研究教育者との円卓会議の開催予定枠を変更せざるをえなくなってしまった。ま、そんなこともあるさ。ついでに会議の席上、ドラマ教材と教育法に関して報告をしてもらいたいという。過去にもこの国際会議でその種の発表をしているから遠慮したいというと、インドネシアの研究教育者のためにぜひ、と押し切られてしまった。が、今回はノートパソコンを持ってきていないのだよ。さて、どうしたものか……。引き受けた以上、しょぼい発表はしたくない……。<br /><br />　夕食は昨夜と同じ店で、ビンタン・ビールとバリハイ・ビールをがぶ飲みする。バリハイの方が好みだね。ビンタンは、ベトナムの３３３(バーバーバー)や、ラオスのビールと同じく、水っぽい。バリハイ・ビールは甘みとコクがある。外国人用の飲み屋ゆえ、インドネシアの地元料理を食べようと思うが、品数は豊富でない。けっきょくまたナシゴレンを食べてしまう。道に面した席で風にあたりながら、食べながら、飲みながら、馬車や、ベチャとよばれる自転車タクシーの往来を眺めながら、急にふってわいてきた発表をどうまとめたものか、頭が高回転で回り出す。その熱をまたまたビールで冷やす。ま、なんとかなるだろ。<br /><br />　夜中にテレビをつけると、ホラー映画をやっている。昨夜もそうだった。そして明かしてしまえば、明日の晩も。インドネシアの人たちは血まみれのホラーが好きなんだろうか。……とにかく、明日、インターネットカフェを捜して、そこで原稿とスライド作りをするしかないだろう。<br />
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10168210205.html</link>  
      <pubDate>Sat, 01 Nov 2008 17:32:47 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>インドネシア初日</title>  
      <description> <![CDATA[ 　エア・アジアは快適であった。乗り込む前に、手荷物検査でウイスキーの小瓶が見つかる。やさしい検査官は、その場でぐびぐび飲む愚挙をゆるしてくれた。エア・アジアは自由席。搭乗口から飛行機までも歩いていく。さすが「空飛ぶバス」。気楽である。さて、ジョグジャカルタ。イミグレでパスポートをさし出すと、別の窓口で１０ドルのビザをとるように言われる。小さくて目立たない窓口が手前にあった。もっとちゃんと表示してほしい。そしたら長々と並ばなくてすんだはず。<br />　<br />　外に出ると、国立イスラム大学の先生が出迎えてくれた。両替やらなにやらして手間取ったが、その間も辛抱強く待ってくれ、待っていた車でトゥグ駅近くのホテルまで送っていただく。一休みして、目抜き通りを散策。「海の家」風な食べものがずーっとならんでいる。あまりに照明が明るく、あっけらかんとしていて、雰囲気に陰翳がない。けっきょく、ホテルのそばの、欧米人がよく集まる、ビンタン・ビールの看板を掲げた店に入ることにする。ハッピー・アワーで、ビール大瓶１本１４０００ルピア。なんのことなく１４０円である。それにナシゴレン、ガドガド(キャベツにピーナツソース)、スープ、ビフテキ。しめて一人あたま４５０円。なによりマレーシアから海ひとつ越えたところ、同じイスラム圏なのに、ビールがいとも手近なところにぐっと寄ってきたのがうれしかったりする。<br />　
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10165564292.html</link>  
      <pubDate>Sat, 01 Nov 2008 16:33:34 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>失望</title>  
      <description> <![CDATA[ 　マレーシア航空の機内はガラ隙。機内上映のサービスもいまひとつで、持ちこんだスウェーデン人の書いた研究書がすいすい読める。最初にジュースだけが配られたときには、これは禁酒か？と思ったが、そのあと、水割りかビールどちらか１杯、そのあとワイン１杯が配られた。お代わりができる雰囲気ではなかった。<br />　クアラルンプールの楽しみといえば、肉骨茶。中華街の安ホテル（とーぜん窓なし）に荷をほどき、速攻で向かった先は、９年前に生まれて初めて肉骨茶を食べた屋台である。そう広いわけでもない中華街の、インド寺院のななめ前に夕方から開く「大口＊＊」という店である。肉骨茶は漢方薬で豚肉(骨付きあばら)と油揚げ、そして椎茸を煮込んだもの。青唐辛子と醤油をまぶしつけて肉を食べ、最後にはご飯にスープと茶をぶっかけてすすりこむ。<br /><br />　なにか異変があったにちがいない。あんなに感動的な味だったのに、スープがぬるい。あばら肉はほとんど入っておらず、ホルモンばかりが目立つ。スープも旨味がうすい。かつては濃すぎるくらいで、茶でうすめてちょうどよくなるあの絶品スープが、見る影もない。これはきっと本物の漢方の生薬でなくて、市販のパックを使っているにちがいない。１人前２８０円。値段には納得できるが、味に納得できない。もうここには来ないことにする。時計をみれば、まだ２０時。ぷらぷら腹ごなしの散歩。ムスリムの音楽をがんがん流している料理屋の前、セントラル・マーケットへ。９年前はここで肉骨茶用の漢方パックを買って帰ったんである。小一時間見て歩くが、それらしい店がない。２階のフードコートの横のレストランではメニューにビールがある。中ジョッキ一杯１５００円。現地の人の生活感覚からすると５０００円っていうところだろうか。ばかやろう。そんなビール飲めるかよ。安宿に戻り、(こんなこったろうと思って)成田で買っておいた安ウイスキーの小瓶をぐびりぐびりとやって寝る。<br />
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10165502813.html</link>  
      <pubDate>Thu, 30 Oct 2008 13:22:24 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>字幕づくり</title>  
      <description> <![CDATA[ 　わたしたちが作ったドラマ教材をインドネシア国内の医系大学で使ってもらうという案が浮上したのが、１年半前。そして具体化に向けて動き出したのが今年の２月。しかしその時点でインドネシアの人たちはこのドラマを実際には観ていない。字幕がなくちゃ意味がわからない。ということで、ここへきてようやく、ナマでドラマを観ていただく時がきたわけだ。セリフの翻訳はこの大学の公衆衛生学教室の教授と留学生にご快諾いただくことができた。教授がインドネシアで研究しておられたことにくわえ、数人のインドネシアからの留学生が院生として仕事をしておられる。おりしもインドネシアから短期交換留学生と、十数人の研究者が来学する、という慌ただしい時期と重なってしまった。にもかかわらず、翻訳という煩瑣な仕事を引き受けてくださった。有り難い、の一言である。<br />　ただ、インドネシア語の字幕だけだと、画面をみながら切り替えるときに困る。だから当方の英語訳の下に色違いで併記していただくことにした。<br /><br />　問題はここである。ワード＆ＩＭＥというソフトが嫌いなので、ＡＴＯＫをはじめジャストシステムのパッケージを使っている。この中に「ＡＧＲＥＥ」というプレゼン・ソフトが入っていて、パワーポイントとの互換性があることになっている。なんたって全部のソフトが入っていて１万５千円ぽっちなのがえらい。ところが、このアグリーは、日本語には強いのかもしれないが、外国語にはからきしダメなのだ。単語の区切りを認識しないのか、枠やフォントの大きさを変えると、分綴がめちゃめちゃになる。切れてはいけないところで切れ、つながってはならないところでつながる。この点、問題を解決する設定があるんだろうか。捜したが見つからない。そこで、未明に出発だというのに、夜中すぎまで、スライドの修正に時間を費やすことになった。今回は出来るだけ荷物を少なくしたい。彼の地では不意の停電がままあって、故障の原因だと聞く。ならば、なおのことパソコンは持って行きたくない。作業をすませて、ＵＳＢメモリーにいれて、身軽にいきたい。しかし、セリフの数、すなわちスライドの枚数は気が遠くなるほど多い。というわけで、一睡もできずに、成田に向かうことになった。<br />
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10165494907.html</link>  
      <pubDate>Wed, 29 Oct 2008 12:55:25 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>えらいぞ</title>  
      <description> <![CDATA[ 　月末にインドネシアはジョグジャカルタに飛ぶ。ジャカルタなら名前は知っているが、ジョグジャ…となると、どこだかよくわからない、そんな知的状態である。出発間際になってもこんなでいられるのは、なんといっても、春から助教をひとり付けていただいたからである。安チケットから、安宿まで、見事に手配してくれる。ほんとに助かるなあ。<br />　今回かくも優秀な助教が手配してくれたのは、クアラルンプールまでマレーシア航空の超格安チケット（マイルなし）、そこから先はエア・アジア。一説にはガルーダ航空に乗らないですむようにしたとの噂がなくもないが、つまびらかでない。エア・アジアは、なんでも「空飛ぶバス」と呼ばれているそうで、片道２時間半の行程なのに、サーチャージも税も込みにして、往復１万５千円でおつりがくる。ただ、クアラルンプールでのカウンター・搭乗口が、いわゆる空港の本丸から隔離されたところにあって、乗り継ぎにしろ、街の中心部へ／からの移動にしろ、とにかくアクセスが悪いこと、便の遅れがまれでなく、そのばあい何の保障もないことがネックだという。それに機内サービスの飲食物がすべて実費有料なんだとか。そんなことはどうでもよろしい。２月の段階で１人分の出張費を申請して認められた予算額の枠で、ふたり分の旅費を捻出することが可能になったのである。エライぞ、エア・アジア。
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10165052212.html</link>  
      <pubDate>Tue, 28 Oct 2008 12:34:52 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>ふたたびスープカレー</title>  
      <description> <![CDATA[ 　学会発表のあとは北大近くの有名なスープカレーの店に。すごい人気だねえ。トッピングだの辛さ増だのすると、けっこうな値段になる。札幌の人たちは裕福なのかなあ。おとといのＹに比べておそろしく旨いのではないかという期待はまったく肩すかしにおわる。感受性がないというか相性が合わないというか。もう一生涯、スープカレーを食べる機会を奪われても、別にどってことない感じ。<br /><br />　でも、北海道はいいね。空気がいい。きゅっとひきしまっていて。本州の底冷えする寒さとはちがうもの。今日も今日とて伊東さんと飲んで、あれこれ刺激をもらって、夜、ヒコーキに乗る頃には、明日の授業の展開をシミュレートしている自分になっている。<br />　<br />　
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10164379775.html</link>  
      <pubDate>Sun, 26 Oct 2008 21:30:04 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>カラオケ</title>  
      <description> <![CDATA[ 　カラオケは嫌いである。唄える持ち歌がない。声がよくない。そして人が自分勝手に歌って楽しんでいるその合間あいまに、楽しそうなフリをしたり、いちいち拍手をするのが、うんとわずらわしい。そんなことより話がしたい。<br /><br />　というワタシが、カラオケボックスに来てしまった。伊東さんとススキノ交差点で待ち合わせて、近くの店に入る。本当はドラマ教材のビデオを観て、ロケで撮った全テイクをすべてチェックしながら、再修正・編集のための議論をしたいのである。どこで観るか。狭いビジネスホテルのテレビにつなぐこともできなくはない。ベッドがででーんと置いてある、狭い密室で、中年男ふたりと、助教の＊さん、肩寄せ合って、というのは、ちょっと不健全な気がする。そこで、カラオケボックスを思いついた。少なくともホテルのテレビより画面が大きいだろう。過当競争のあおりで個室使用料が安い。ビールもつまみも食事も出てくる。隣の客と話し声が混ざらない。これは、長時間の議論に便利な施設だ。<br /><br />　店員が飲み物を運んでくるときだけ、ふつうのカラオケに興じた客を装って、マイクをにぎり、曲を選ぶフリをする。植木等のオバカな歌とか、岡林信康の「チューリップのアップリケ」を伊東さんが歌う。何時間話し合っただろうか。何十回も同じテイクを見直したり、他のと見比べたり、フラフラになったわれらは、夜の街に繰り出した。狸小路の先、二条市場のすぐ近く、とある場末風のカラオケ居酒屋「＊＊ちゃん」に吸い寄せられる。こわごわ入ると、小上がりには、毛布にくるまってセンパイが寝ている。出ようかどうしようか迷った僅かの間に、店の人がセンパイを起こしてしまった。われらは、センパイが寝ていたところに座布団をひいて座ることになった。この店、瓶ビールを頼むと、ぎんぎんに冷えたジョッキを出してくれる。これは、いい。そうこうしている間に、背広にズックのセンパイが歌い出した。「立待岬」「男はつらいよ」……　うーん、実はこれが、低音で、味のある歌い方であった。ところどころ、元の詞にはない、パチスロだのなんだのという、センパイの日常生活が覗き見えるような言葉が散りばめられていて、われらはすっかり文学してしまうのだった。<br />　ふと我に返り、こうしている場合ではない。われわれは飲みかつ語るために集っているのだという思いが甦った。ひとり千円の勘定をすませ、次なる店、「だるま」本店の隣のジンギスカン屋、そして刺身の店へと渡り歩いたのだった。それにしても、明日の昼前、研究発表をしなければならないワタシ。ホテルに戻り、軽く仮眠を取った後、机に向かう。朝方近く、歩いて３分の「だるま」支店に一人で繰り出し、４皿食べる。
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/tagesbericht-kh/entry-10163812735.html</link>  
      <pubDate>Sat, 25 Oct 2008 15:54:45 +0900</pubDate> 
    </item> 
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