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    <title>転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ</title>  
    <link>http://ameblo.jp/study2007/</link>  
    <description>2007年3月、転移性肺癌ステージIV期bとの確定診断を受けました。抗癌剤で寛解した後、再発・経過観察中です。皆様のご指摘・ご批判を頂きながら情報を整理していきたいと考えております。忌憚のないご意見をお持ちしております。</description>  
    <language>ja</language>  
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    <item> 
      <title>イレッサ耐性と再奏効の可能性について（４．補足、参考文献、謝辞）</title>  
      <description><![CDATA[<p>
 イレッサ耐性などについて幾つかの推定を記載したが、最後に補足等述べる。<br /><br />１．タルセバ150mg/dayは用量的に「まあまあ」な気がするがイレッサ１日１錠はやはり<br />用量不足なケースが多いと想像する。しかしながら勿論、体質によってはイレッサ１錠<br />でも厳しい場合もある。<br /><br />典型的には服用を始めて１ヶ月以内ぐらいにGOT/GPTなどが上昇するケースで、<br />イレッサ（薬剤）を処理できずに肝細胞が壊れて血中に流れでてくると思われている。<br />この状態が続くと肝機能低下が慢性化し恐らく癌治療において致命的なダメージを与える。<br /><br />先ずは休薬、もしくは隔日投与などであろうが、プロへパールという補助剤で肝機能<br />を多少は守れる？場合もある様である。毎食後１～２錠服用。副作用は軽微とのこと。<br /><br /><br />２．イレッサと言えば間質性肺炎であるが、むしろタルセバの方が用量的に「適当？」<br />なせいか、肺炎等の副作用リスクも高い？と想像する。イレッサ、タルセバ使用者は<br />KL-6を採血の検査項目に加えるべきと考える。<br /><br /><br />３．イレッサ、タルセバに知見の無い私が上記の様な印象を持つに至った論文などを<br />下記に紹介する。イレッサ経験者としてIntelligenceの高い患者ブログを書かれている<br /><a href="http://matsuyama-gyoda.at.webry.info/" target="_blank">ミューさん</a>、<a href="http://tamy.mt63.com/index.htm" target="_blank">tamyさん</a>、及び治療経過を提供頂いた方々のご協力に感謝致します。<br /><br />イレッサ第I相試験の報告<br /><a href="http://www.jco.ascopubs.org/cgi/content/abstract/20/18/3815" target="_blank">http://www.jco.ascopubs.org/cgi/content/abstract/20/18/3815</a><br />・投与量150mg/dayから1000mg/dayまでの７水準全体に対して肺癌のｎ数は３９人。<br />・ドロップアウトした人の治療前歴など詳しい推移は個々には不明だが、やはり<br />　600mg/day～1000mg/dayだと投与が厳しくなる人が出てくる。血中濃度も上がらない。<br />・主な毒性はやはり、ニキビ様皮膚疾患、下痢、衰弱、吐き気、食欲減退、、など。<br />　逆に言えば通常の抗癌剤の様に、白血球や肝機能やクレアチニンでグレード３になる人は<br />　1000mgまでの投与量でも余りいない？<br />・血漿中の薬物動態は個人差、及び（同一患者の）経時差ともに、かなり大きい。<br />（イレッサは繰り返し投与なので血中濃度は上がったり、下がったりノコギリ型を描きながら<br />　上昇してゆくが、７日程度で定常状態に達し、その時期の投与直前に採血し、谷間（トラフ）<br />　濃度で評価する）<br />・２人の患者はこの濃度が１週目と３週目で２～３倍も変化したので、評価から除外。<br />・各投与量グループの被験者数名のgeometric mean＝全データの相乗積の同次乗根<br />（平たく言えば、統計的平均値の様な値）で比較して、600mg/day辺りまでは投与量に<br />　だいたい比例して血中濃度もあがる。<br />・とはいえ血中濃度の分布は（恐らく標準偏差で言って？）±50%程度のバラツキがあり、<br />　個体差がかなりある。イレッサのカタログ値とも大体矛盾しない。<br />・同じ患者の中で比べても、（投与後３週までに？）4%から40%程度の変化がある。<br />　血液動態はかなり動く。この変動自体にも個体差がある。<br />600mg/day程度はトライする価値があるし、第二相試験が250mg, 500mgで行われたのは合理的<br />だったと考える。（本当は200mg, 400mg, 600mgぐらいの三水準程度が適切だったかも？？）<br /><br />イレッサ第II相試験の報告<br /><a href="http://www.jco.ascopubs.org/cgi/content/abstract/21/12/2237" target="_blank">http://www.jco.ascopubs.org/cgi/content/abstract/21/12/2237</a><br /><br />タルセバ第I相試験の報告<br /><a href="http://jco.ascopubs.org/cgi/content/full/19/13/3267" target="_blank">http://jco.ascopubs.org/cgi/content/full/19/13/3267</a><br />・３つの臨床試験をコンバインした内容。かつ、まとめた筆者が薬剤開発担当なせいか？<br />　実際の患者に接してないか、あるいは間接的な情報を基に論文を書いた？という印象。<br />・毒性などの評価に使えるのは実質３０人ほどのｎ数。それを50mgから200mgの４水準に<br />　３人から６人程度ずつ割り付けた試験（それも３週投与後１週休薬）、150mgの連日投与、<br />　休み無し試験（１０人ほど）を混ぜ合わせて評価しようとしており、偏りがある？<br />・ただ、血液動態の結果fig.5などでは50mg/dayから200mg/dayまでの範囲でおおよそ、<br />　投与量に比例して血中濃度は増えており、中外の公表データに矛盾はしない。<br />・ただし、150mg/dayの連日投与のデータ郡に引きずられている。一方で、「比例性」は<br />　３週投与＋１週休薬のデータ郡で得られている。このデータのみから「連日投与」の<br />　スケジュールを考えるのは困難？。<br />・何れにせよイレッサ同様、「同じ投与量でも血中濃度は非常に個体差が大きく、データから<br />　類推すると概ね50%～70%程度？はありそう」という事だと思います。論文の文章の中では<br />　バラツキが30%程度であるかの様に主張しようとしていますが、そんなに揃った結果で無い<br />　事は生データ（は、一応信じておきますが、、、）を見れば類推できる。<br /><br />この論文や、実際のタルセバの使われ方、中外の薬理データなどから感じる私の印象では、<br />・あくまでも毒性を見ながらだが、タルセバも同じ投与量でも血漿中の薬剤濃度は非常に<br />　個体差が大きく、患者によっては200mg/day程度までは試す価値はありそう。<br />・ただし、400mg/dayあたりに行くとイレッサで言うところの800mg/day前後の毒性より強い？<br />　かも知れず、上限はその辺り以下になりそう、、。<br /><br />また、増量して半年～年のレベルで長期使用した場合の毒性は（私の調査能力が低い為）<br />殆ど判らず、イレッサ１日２錠、タルセバ400mg/dayレベル等の増量は慎重を要する。
 
</p>]]></description>  
      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10475581046.html</link>  
      <pubDate>Sun, 14 Mar 2010 10:16:27 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>イレッサ耐性と再奏効の可能性について（３．ゲフィチニブ奏効と耐性の内訳）</title>  
      <description> <![CDATA[ イレッサが「効くvs効かない」「耐性があるvs無い」の内訳を大雑把に分類してみる。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100304/18/study2007/24/da/j/o0720054010437839321.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100304/18/study2007/24/da/j/t02200165_0720054010437839321.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-iressa_case" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />前提として、<br />・一般論として癌腫瘤はホモジェネティック（一様）では無く、遺伝子的に混在がある。<br />・750delや点突然変異があるとイレッサは作用し、成長抑制もしくは細胞死をもたらす。<br />　（細胞死の機序は不明であるが）半減期２ヶ月程度で細胞数は「減る」と仮定する。<br />・T790Mなど、ゲフィチニブ耐性細胞とそもそも遺伝子変異が無い癌細胞は成長を続ける。<br />　成長速度は腺癌なので遅めで、大体２ヶ月で倍増ペースと仮定する。（画像上は半年で倍）<br />・血漿中のイレッサトラフ濃度が200ng/mL程度以上あれば一応は効く。<br />など仮定する。<br /><br />通常の遺伝子解析では検出感度は5%ぐらい？で、対立遺伝子（変異なし）に対し100:5<br />程度の変異が存在すると「変異あり」と判定される。「是非イレッサで！」となるが、<br />「変異無し」に対し半分以下程度の場合、恐らく焼け石に水という感じかも知れない。<br /><br />また、殆どが「遺伝子変異あり」でも耐性遺伝子が半分程度を占めてくると、減少と増加の<br />ペースが釣り合い、「現状維持」や「なんとなく濃淡の位置が変わる？」といった感じに<br />なるかも知れない。こうなると２～４ヶ月後にはぐっと悪くなる可能性があるので、<br />イレッサを使い切る以前に、早めに他の薬に移行した方が良いかも知れない。<br /><br />現在の遺伝子分布が判らない場合の判断材料の１つは血漿中の薬剤濃度。「足りてない」<br />なら増量をやってみるべきであるし「既に充分」だとしたら変更を考えるべきかも知れない。<br />（<a href="http://ameblo.jp/study2007/entry-10470007373.html" target="_blank">前回記事の１症例</a>では肝機能や副作用から間接的に「足りてないのでは？」と想定した）<br /><br />遺伝子解析は外注になる？かも知れない、、１例を挙げると、<br />・EGFRファミリーの750del,L858R,T790Mなどの１０遺伝子に対し変異の「有り」「無し」<br />　の判定を2万円でやるそうである。一回に限り保険も効き、患者負担は7千円程度？<br /><br />ただし、定量性と精度が不足なのでリアルタイムPCRを依頼すると、<br />・１目的遺伝子あたり７万５０００円、高感度測定では１３万２０００円など、、。<br /><br />治療前の針生検や胸水が出てきた場合、私なら必ず遺伝子解析を依頼する。内容は、<br />１．10遺伝子のスクリーニング　 ：保険承認。自己負担分７千円<br />２．750del, L858Rの定量測定　　：７万５０００円×２遺伝子＝１５万円<br />３．T790Mの高感度定量測定　　　：１３万２０００円<br /><br />T790Mは感度0.1%まで頑張ると治療前でも３％の患者から出てくるという報告もある。<br />自分がそのグループに入った場合、全てが理想通りに進んでも１年半ぐらいで自動的に<br />耐性遺伝子が支配的になると計算される。イレッサが順調そうに進んでも「早めの継投」<br />が必要になるので準備する上で有用と思われる。<br /><br />また、トラフ濃度の測定は治療開始２週間目と最低でも３ヶ月に１度は行うべきで、<br />普通の大学病院やがんセンターなら院内でやれるとは思う。恐らく保険は効かない<br />と想像するが、イレッサやタルセバを用いる場合には必須事項であると考える。
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10473486584.html</link>  
      <pubDate>Sat, 06 Mar 2010 12:41:04 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>イレッサ耐性と再奏効の可能性について（２．イレッサ耐性後のタルセバ奏効の１症例）</title>  
      <description> <![CDATA[ 「イレッサ耐性後タルセバ奏効中」の方から採血などの治療経過をご提供頂いた。<br />一般的な治療データから何が判り、また判らないのかを記載してみる。<br /><br />現在アバスチンとTS-1を併用し制御中とのこと。標準治療とは異なる経過を辿っているが、<br />経過は良好。タルセバ後のイレッサ再奏効の可能性があり得るか？等を探るのが目的。<br /><br />・５０代、女性、非喫煙者。<br />・肺腺癌、左上葉にφ34mmの原発、肺内転移、リンパ節転移。胸水。ステージIV<br />・2007年7月：ドセタキセル１コース。骨髄抑制の為中断。<br />・2007年8月：イレッサ服用開始。奏効（著効？）。１年５ヶ月継続。アバスチンも上乗せ。<br />・2009年3月：イレッサ耐性の為、アリムタ＋ジェムに移行するも無効。<br />・2009年4月：タルセバ開始。６ヶ月程度は現状維持。<br />・2009年8月：タルセバにアバスチンの上乗せ再開。CEA減少傾向確認。<br />・2010年2月以降：タルセバ単剤でテスト中。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100228/13/study2007/dc/6a/j/o0540072010432167247.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100228/13/study2007/dc/6a/j/t02200293_0540072010432167247.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-iressa_2010_2_1" width="220" height="293" border="0" /></a></div><br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100228/13/study2007/7e/6e/j/o0540072010432167251.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100228/13/study2007/7e/6e/j/t02200293_0540072010432167251.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-iressa_2010_2_2" width="220" height="293" border="0" /></a></div><br />・イレッサを１年以上継続後の２００８年１２月頃にGOT/GPTの上昇が見られる。が、投与量を<br />　減量することなく肝機能が持ち直している。とはいえCEAマーカーは上昇を始めており、<br />　イレッサの効き目が落ちていることは示唆されている。<br /><br />・その「きっかけ」か？判らないが同年９月頃からゾメタの併用も始めており、正常値ながら<br />　GOT/GPTの上昇傾向がスタートした時期に重なる。（ベースにアバスチンも併用）<br /><br />・アバスチンもゾメタも肝代謝とは考えられていない？が、ゾメタの副作用にはGOT/GPT上昇も<br />　時々見られる。通常副作用は問題にならないし、ALPが下降していることを見ても、ゾメタの<br />　意義はあると思われる。が、イレッサと併用することで肝機能に一時的に負担を与えた結果、<br />　薬剤代謝酵素（シトクロムP450 3A4/CYP3A4という薬物代謝酵素）が増強された、、<br />　というシナリオも想像される。<br /><br />・治療前後の遺伝子変異とその割合などは不明。イレッサによる２次耐性がついたのか？<br />　あるいは元々T790Mなどの成分が含まれていたのか？など判断できない。<br /><br />・イレッサの血漿中濃度も不明。で、あるが投与を続けると副作用の皮膚、爪疾患が軽減<br />　するとのこと。濃度低下を示唆する現象とも考えられる。<br /><br />・LDHにやや高値があるが、γーGTP、T-Bill、クレアチニン等に全く問題は無い。<br />　電解質やアルブミンも正常値かつ安定している。<br /><br />イレッサ投与前後の本症例について、採血、CTなどの通常検査から知り得た事は、<br />・吸収、体重　　　　　：（多分）あまり変化無い？<br />・肝臓代謝　　　　　　：<font color="#FF0000">イレッサ投与後１年程で増強？</font><br />・血漿タンパク質　　　：変化無し？<br />・細胞膜　　　　　　　：変化無し？<br />・細胞分裂周期　　　　：恐らく遅い（２ヶ月程度）？<br />・遺伝子変異分布・割合：<font color="#0000FF">不明</font><br />・遺伝子変異までの期間：<font color="#0000FF">不明</font><br />・薬剤トラフ濃度　　　：<font color="#0000FF">不明</font><br /><br />PETのSUVmaxは注射２時間後の「レイトフェイズ」でも５～９程度と低い活性度を呈しており<br />（胸膜癒着術を施した患部はSUVmax=11程度だが治療による炎症と考えられる）、<br />細胞殺傷系抗ガン剤よりも分子標的剤の方が有利な様に思える。<br /><br />「血中の薬剤濃度」と「遺伝子変異の割合」という直接的な判断材料が無い為、強く推奨は<br />できないが、皮膚などの副作用と肝機能を見ながらイレッサ増量を検討する価値はあると<br />考える。（追い打ちのタルセバが奏効している事も１つの傍証かもしれない？）<br /><br />増量の程度は第I相試験の結果から500mg/day（１日２錠）が上限になると考えるが、<br />マーカーや血漿中薬剤濃度等を見ながら1000mg/3day（３日で４錠）や750mg/2day<br />（２日で３錠）、あるいは「１４日間は500mg/day＋１４日間は250mg/day」などの<br />投与スケジュールが試験されるべきと考える。<br /><br />ただしいずれの場合も、イレッサは血中濃度が安定するのに７日間程度を要すると<br />考えられる為、最低２～３週間は様子を見る必要がある。
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10470007373.html</link>  
      <pubDate>Thu, 04 Mar 2010 13:48:57 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>イレッサ耐性と再奏効の可能性について（１．ゲフィチニブの血液動態とEGFR遺伝子変異）</title>  
      <description> <![CDATA[ EGFR遺伝子変異をもつ肺癌患者に対するイレッサ（ゲフィチニブ）の効果は<br />・「縮小：現状維持：無効」が「１：１：１」ぐらい、<br />・日本では肺癌患者の３割がEGFR変異を持つので縮小する人は肺癌患者全体の約１割程度。<br />・奏効例でも半年～２年程度で薬剤耐性がつく。と推定されている。<br /><br />イレッサはEGFR遺伝子変異がある患者に選択的に投与され、現状維持以上なら治療継続。<br />増幅に転ずれば治療は終了。タルセバ、アリムタあるいは抗癌剤治療に変更されている。<br /><br />私自身はEGFR変異が無くイレッサもタルセバも選択肢に入らない。またイレッサ患者は<br />外来が主で、あまり接点が無く、私は殆ど知見を持っていない。が、作用機序と耐性、<br />再奏効の可能性などについて私の理解（したと思っている事）を整理しておく。<br /><br />下図に示すように経口投与されたイレッサが癌細胞に到達するまでには少なくとも<br />・肝臓代謝（平均４割は無効化される）<br />・血漿中での蛋白質との結合（９割は不活性な平衡状態に維持され少しずつ消費される）<br />・細胞膜の透過（pHや電解質、化学物質排出チャネルなどの兼ね合いで決まる？）<br />などの各過程を経る必要がある。さらに血量（体重）により血漿中の濃度には個体差が生じる。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100226/22/study2007/4c/22/j/o0720054010430204557.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100226/22/study2007/4c/22/j/t02200165_0720054010430204557.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-iressa_01" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />試験管レベルの知見ではおよそ50～100ng/mL程度？の薬剤濃度を保てれば癌の増幅を抑制<br />できるとの事である。公表されているイレッサの血中濃度のデータを示す。<br />（「トラフ濃度」とは反復投与時のノコギリ型の波形の「谷間」での数値の事）<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100226/22/study2007/ce/85/j/o0720054010430204564.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100226/22/study2007/ce/85/j/t02200165_0720054010430204564.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-iressa_02" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />ある程度の濃度がある程度の時間（２４時間？）以上維持されないと「当然効かない」。<br />「ある程度」とは平均的にはトラフ濃度で200ng/mL以上ぐらい？の様に見えるが、細胞膜<br />の出入りの効率や毛細血管の流速などにより、個人差と変動があると思われる。<br /><br />さらに、イレッサの「効き具合」を想像する為にはEGRF遺伝子変異と作用機序を考える必要<br />がある。遺伝子レベルのイレッサの作用機序と耐性のシナリオは散々言い尽くされているが、<br />あくまでも「不確定である」というのが現状の理解。以下には最も有名な「推定」を記す。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100226/22/study2007/27/5e/j/o0720054010430204568.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100226/22/study2007/27/5e/j/t02200165_0720054010430204568.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-iressa_03" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />イレッサは細胞増殖などの信号伝達を担うEGFRファミリーに取り付き、信号をカットしよう<br />とするが、細胞膜内のある部分に「750del」や「L858R」等の変異があれば作用し易く、<br />反面「T790M」の変異が発現すると（イレッサが結合しても）効かなくなるというシナリオ。<br /><br />T790M耐性説の１つの根拠は<br />・感度１～５％？で計測し、イレッサ投与前の患者の遺伝子からは発見されない。<br />・が、耐性がついた患者の約半分の症例からは発見される。というものである。<br /><br />が、耐性の議論をするには少なくとも以下の点が不足している様に思える。<br />１．耐性が付いた患者から検出されるT790M遺伝子の占有比が不明な事。<br />２．感度0.1%のPCR法では３％程度の患者から検出されており、イレッサによる二次耐性<br />　　だけがT790Mの由来とも言えない。すなわち治療前の患者のT790M占有率の測定が<br />　　（通常の遺伝子解析では）耐性の議論をするには精度不足な事。<br /><br />癌細胞は一般的には一様では無く、750delやL858R、T790MなどのEGRF遺伝子に<br />変異がある細胞と無い細胞が「ある割合」で混在していると想像している。<br /><br />現状の判断基準は殆どが「5%？」以上か？以下か？というレベルに過ぎず、例えば750delが<br />5%の患者と90%の患者では効き具合が違うかも知れない。反対に、T790Mがどの程度の割合<br />を占めるか？いつ頃発生したのか？という事も耐性の度合いを左右すると思われる。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100226/22/study2007/bb/57/j/o0720054010430205639.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100226/22/study2007/bb/57/j/t02200165_0720054010430205639.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-iressa_04" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />イレッサが「効くvs効かない」「耐性があるvs無い」には様々なケースが混在していると考える。<br />ここで挙げた基本的な要因だけでも、少なくとも、<br />・吸収、体重<br />・肝臓代謝<br />・血漿タンパク質<br />・細胞膜<br />・遺伝子変異分布・割合<br />・細胞分裂周期<br />・遺伝子変異までの期間など、<br />で、全て個体差があり、かつ同一人物においても変動する。何をどう見れば判断材料に<br />成り得るのか？、どの様な治療指針・考え方があり得るのか？引き続き整理してみたい。
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10468768293.html</link>  
      <pubDate>Sun, 28 Feb 2010 12:29:49 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>放射線治療の将来計画の試案（３．放射線癌治療装置の将来計画案と各立場のニーズ）</title>  
      <description> <![CDATA[ 統計的には私が５年後も生きて治療を受け続ける確率は0％である。従って、<br />放射線治療装置の将来計画に対して最も公平な立場から言及できると考える。<br /><br />患者、医師・病院、研究者、メーカー、厚労省など、各立場の思惑を一切排除し、<br />ただ医学的なメリットと高齢化社会が進む社会背景を鑑み１試案をまとめてみる。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/21/study2007/40/31/j/o0720054010415988645.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/21/study2007/40/31/j/t02200165_0720054010415988645.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-放射線装置" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />2020年頃までは治療装置環境のドラスティックな改善は恐らく見込めない。<br />ただ、放射線技師や医師を確保できない病院が自動化と省人数化の一環で<br />高性能リニアックに切り替える動きがでるぐらいと思われる。<br /><br />希望としては１０年後には重粒子線で年間２万人程度治療出来るようにすべきである。<br />コスト的にも医療制度の部分的な改善で対応できると思われる。<br />技術的なハードルは殆ど無い。し、この段階で大きなジャンプは必要ない<br /><br />2030年頃、重粒子が台数を増やすと記述しているが、高勾配加速器や超電導マシンなど<br />新規アイデアに置き換わっているかもしれない。建設コストは恐らく数分の１で、<br />もしかすると重粒子よりも多くの患者を扱っているかも知れない。<br /><br />ただし同時期にBNCTもかなりの台数が普及している可能性がある。この時期の成果で<br />その後の方向性が決まると思える。癌という病気の特性を考えた場合、恐らくBNCTの<br />方が「便利」で2040年までには放射線治療の大半はBNCTが担う気がする。<br /><br />さらに2030年代以降は、癌治療と言えば「まずBNCT」という感じになってもおかしくない。<br />PETで検出できる程度の患部は一発で掃除でき、再発や転移はよほどイヤな場所で、尚かつ<br />長期に見逃さなければ繰り返し照射可能。「数年間に数日」治療をするだけで済む。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/15/study2007/5c/46/j/o0720054010417995530.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/15/study2007/5c/46/j/t02200165_0720054010417995530.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-治療分布" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />「IV期と診断されても１０年から２０年ほぼ死なない」。治療は簡単。大半はそのまま完治。<br />癌患者から見ると夢の様な未来であるが、技術的にはそれほど大げさな革新が必要とは<br />思えない。コスト的にも無駄なダム１つか２つ程度（5000億円/20年）だろうと考える。<br /><br />携帯電話やGPSに比べ遥かに簡単で安価な事ができない理由の一つは「ニーズの違い」。<br />・患者・国民は、最低のコストで最高の医療・サービスを受けたい。<br />・病院・医師は、最低の労力で最大の利益を上げたい。<br />・行政・政治は、医療費は下げたい、しかし圧力団体の利益は確保したい。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/21/study2007/f4/34/j/o0720054010415988653.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/21/study2007/f4/34/j/t02200165_0720054010415988653.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-治療ニーズ" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />投資者の国民の意見は医療行政には全く反映されず、医師会や厚労省は都合の良い時<br />に都合の良い様に「患者様の利益」や「患者会の意見」を建て前として利用する。<br /><br />結果、医療はこれ以上ないほどの非効率・非合理状態が続き、もはや誰にも改善できない。<br />１つのチャンスは１０年後ぐらいに訪れるであろう医療の「完全破綻」。<br /><br />国民の３０％が無保険者になり、地方の病院は壊滅、医療に全く貢献しない開業医が<br />都市部に溢れ、癌の手術をこなせる医師と施設が激減。ぐらいの状況になれば、<br />「当たり前の技術水準」を反映した医療装置のニーズが適正にまとまる可能性がある。
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10459881738.html</link>  
      <pubDate>Wed, 17 Feb 2010 20:55:01 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>放射線治療の将来計画の試案（２．ホウ素中性子捕獲療法BNCTと生体内RI治療・PRRT療法など）</title>  
      <description> <![CDATA[ 究極の癌治療は「飲み薬を１週間から１ヶ月程度服用すれば完治する」という姿。<br />「副作用は軽微で肺も肝臓も消化管も脳も全部一発で治る」。そんな立花隆氏が夢見る<br />「最後の新薬」は設計方針すら立ってなく、恐らく３０年後にも現れないと想像する。<br /><br />しかしその一歩手前の状態「重粒子並の効果と、部位・数によらず繰り返し照射可能」<br />な放射線治療は場合によると２０年後ぐらいには一般に普及できるかも知れない。<br />これは一部の緊急手術が必要な症例を除き、「事実上ほぼ治る癌治療」とも言える。<br /><br />癌は原因も治療も非常に難しい病気である。その「難しさ」にまともに取り組むのは志は<br />立派だが要領が悪すぎる。当面は自然界のウラをかく「裏技」でごまかすべきである。<br /><br />生体内RI治療の１例はスイス・バーゼル大などで行われているPRRT療法。<br />Peptide Receptor Radionuclide Therapyの略で、膵内分泌腫瘍に集積しやすい<br />「Peptide DOTATOC」という物質とベータ(β)線放出核種の「Yttrium-90（Y-90）」<br />を使った、癌細胞１粒を個々に狙った「ミクロな」放射線治療。<br /><br />イットリウム９０は癌細胞に集積されβ崩壊する。2.28MeVの電子線を放出。<br />半減期は64.1時間。注射で注入し２～３日安静にしたら治療終了。たったそれだけ。<br /><br />費用は６０～１００万円程度？、数ヶ月間隔で２～３回行い経過観察。腎機能などに<br />副作用が出ない限り、何回でも繰り返せる。オクトレオスキャン:111In-DTPAOC<br /> (Octreoscan) SPECTでソマトスタチン受容体が有意に発現していれば検討に値する。<br /><br />現状、癌腫が限られることや薬剤の集積度合いから「完治」する例は少ないとの事だが、<br />こういった内部RI治療の延長上に放射線治療の目指すべきゴールがあると思われる。<br /><br />恐らく、そのゴールに最も近いのがホウ素中性子捕獲療法（BNCT療法）だと考える。<br />この治療法のスジの良さ、は放射線にも薬剤にもあまり難しい事を要求しない点。<br />PRRTは薬剤に難しい事を期待し過ぎ？また従来の放射線は基本的に単独治療である。<br /><br />BNCTの原理。中性子線は「起爆装置」に過ぎない。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/e4/70/j/o0720054010415235620.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/e4/70/j/t02200165_0720054010415235620.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT1" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />少し高い中性子エネルギーを使うことで体深部に届く。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/5c/55/j/o0720054010415235622.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/5c/55/j/t02200165_0720054010415235622.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT2" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />１粒の「捕獲」で発生する内部線量。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/17/study2007/4e/43/j/o0720054010418154428.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/17/study2007/4e/43/j/t02200165_0720054010418154428.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT3_F" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />BNCT目標パラメーター。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/ef/d1/j/o0720054010415236468.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/ef/d1/j/t02200165_0720054010415236468.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT4" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />腫瘍細胞への照射線量。１回照射でこれだけ掛ければ殆どの癌は制御できそう。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/17/study2007/31/53/j/o0720054010418154431.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/17/study2007/31/53/j/t02200165_0720054010418154431.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT5_F" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />中性子による放射線量。１時間照射でも正常細胞のダメージは平均1.8GyE程度。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/17/study2007/33/95/j/o0720054010418154433.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/17/study2007/33/95/j/t02200165_0720054010418154433.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT6_F" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />従来の放射線治療とは根本的に異なり、癌治療の全体像を変える程のインパクトがある？<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/17/study2007/41/0b/j/o0720054010418154895.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100217/17/study2007/41/0b/j/t02200165_0720054010418154895.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT7_F" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />ホウ素誘導体DDS製剤の見通し。動注法やヒアルロン酸による固定などと組み合わせれば、<br />（分布、濃度的に理想的では無いとしても）比較的早期に実現できる様に思える。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/f8/4a/j/o0720054010415237218.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/f8/4a/j/t02200165_0720054010415237218.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT8" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />加速器はFFAGが有力とされているが、ΔP/P補償とビーム冷却がうまくできれば、<br />より簡単なシステムの可能性もあるかも？<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/e7/b3/j/o0720054010415237222.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100215/10/study2007/e7/b3/j/t02200165_0720054010415237222.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-BNCT9" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br />DDS製剤はBNCTに関わらず「金のなる木」であることは明白。それなりのインセンティブが<br />働いているが、少なくとも加速器に関しては「業界の本気」を出していないことは明らか。<br />（やってる人は極めて真剣ではあるが、、笑）今後、資源と人をより投入する価値はある。<br />２０年を要する理由の殆どは「技術」では無く、政策的・医療的な決心の遅さだと感じる。
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      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10454005435.html</link>  
      <pubDate>Mon, 15 Feb 2010 13:22:36 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>放射線治療の将来計画の試案（１．高性能リニアックの流れ）</title>  
      <description> <![CDATA[ がん放射線治療の将来計画を試案する為、先ず外部照射に関する機器・手法についてまとめる。<br /><br />リニアックによる電子線をターゲットの当て、発生するX線（光子）を癌に照射する方式は、<br />所謂「放射線」の代名詞とも言える。が、最近は色々な機種や製品名が氾濫する様になって<br />きたので、高性能リニアックについて私の理解する範囲で整理してみる。<br /><br />従来、リニアックでは分布を再現する「原体照射」と線量を集中させる「定位照射」<br />の大きな２つの流れがあったと考える。<br /><br />１．３次元原体照射<br />　体内をスカスカに通り抜けるX線で強い効果を狙う為、真っ先に考えたのが原体照射。<br />多方向から照射して患部に線量を集中させる。私が高知大で受けた放射線装置もこのタイプ。<br /><br />２．IMRT（強度変調照射装置）<br />　癌の形状が素直な「丸」や「四角」なら3Dでもまあまあ良いが、例えば癌が正常細胞を<br />抱き込んだ腰椎・脊椎などでは神経などが「人質」になり、3Dでは緩和的照射がせいぜい。<br />そこで考え出されたのがIMRT。マルチリーフコリメータを制御しビームに濃淡をつける。<br /><br />きめ細かい照射野を再現できるが、治療計画に時間がかかる事と、照射誤差も大きかった。<br />3Dが2～4門なのに対し、IMRTも4～5門なので線量集中性は大して変わらない。制御が下手<br />なIMRTをやるくらいなら3Dで「がっつり」射つ方がまだ確実？<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/ff/0f/j/o0720054010396861956.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/ff/0f/j/t02200165_0720054010396861956.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-原体照射" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br /><br />３．定位照射<br />　一方で、コバルト６０によるγ線を線源として脳疾患に対し特化され発展したのが、<br />ガンマナイフ。定位照射の代表例。リニアックからのX線（6～10MeV）とはエネルギー（波長）<br />が少し違い1MeV程度。「γ」と呼ばれるのは発生機構が核種崩壊に拠る為で同じ光の仲間。<br /><br />「集中させる」のが長所で201門のビームを集める。集中度が高いので位置精度が重要。<br />分割照射では再現性に誤差が生じるので通常は「１回照射」でケリをつける。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/e0/00/j/o0720054010396861954.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/e0/00/j/t02200165_0720054010396861954.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-定位照射" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br /><br />４．サイバーナイフ　ブレインラボ社製ノバリス　装置価格　5.25億円<br />　「集中させる」定位照射と「形状を再構成する」原体照射の両立を目指したのがノバリス。<br />360°のどこからでも（ノン・コプラナー）照射できる。イメージガイド（IGRT）も付属して<br />おり治療間、治療中の誤差も少ない。体幹部への分割照射（数回から１０回）も可能。<br />ビーム本数は通常は４０～２００程度で計画される。（最大は１０００ぐらい？）<br /><br />2009年5月の段階で体幹部にも保険適応範囲が拡がった。が、殆どの施設で体幹部は受け<br />付けていなかった。呼吸変動も追尾できる機能があるが、マーカ自体が保険承認されて<br />なく、国内では宝の持ち腐れ。（私はイリジウムマーカーが肺に入っており「やれるかも」<br />という話になったが、治療経過の流れで抗癌剤を挟んだのでキャンセルになった。）<br /><br />自由診療の病院もあるが、費用と技術的な面を考慮し、私は回避。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/b3/59/j/o0720054010396861960.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/b3/59/j/t02200165_0720054010396861960.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-ノバリス" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br /><br />５．トモセラピー　装置価格　5億円<br />　原体照射であるIMRTをより便利にし、かつ周回照射させることでビーム本数を増やす。<br />定位照射としての集中性も5門程度のIMRTよりは遥かに良いが、ノバリスの半分程度？<br />呼吸変動に追従できないので、動く範囲を丸ごと撃つ。イマイチではあるが、国内では<br />ノバリスも保険の関係で「追尾照射」できないので、結局良い勝負？2009年の段階で<br />殆どの施設が前立腺専用機。一部緩和的な骨照射など（8Gy×1回や3Gy×8回など、、）。<br /><br />こちらも自由診療の病院もあったが、費用と技術面を考慮し、結局回避。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/43/f1/j/o0720054010396862542.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/43/f1/j/t02200165_0720054010396862542.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-トモセラピー" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br /><br />６．MHI-TM2000　装置価格　12.5億円<br />　国内メーカによる高性能IMRT機。トモセラピーに加えビーム照射源に首振り機構が付加<br />されている。衛星軌道上「前後」からも照射できるので定位性でやや勝ると予想される。<br /><br />2008年実質配備・保険申請がなされたばかり。イメージガイドに直行２軸CTを採用している。<br />照射源の支持も高剛性化しており照射精度は高いとのこと。装置価格がノバリスの倍以上。<br /><div align="center"><a href="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/9a/22/j/o0720054010396862543.jpg"><img src="http://stat.ameba.jp/user_images/20100201/14/study2007/9a/22/j/t02200165_0720054010396862543.jpg"  alt="転移性肺癌の１寛解例に関する研究、のブログ-mhi-tm2000" width="220" height="165" border="0" /></a></div><br /><br />以上、現代っぽい技術をコミコミに折り込んで高性能化をはかってきたリニアックで<br />あるが、どんなにコリメートしても、また照射源のリニアックをX-バンド（11.424GHz）<br />で軽量化しても、フォトンの生物学的効果は変わらない（エネルギー依存は無い）。<br />１００本のビームに分割し、正常細胞の被爆を１Gy以下に抑えたとしても低線量被爆の<br />体積が１００倍増えるだけでありトータルとして安全になる方向とは言えない。<br /><br />ノバリスをさらに高精度化した機種ならば、癌腫や患部の位置、大きさによっては有益かも<br />しれないが、それ以外のリニアック装置を将来的に多数配備する方針は医学的に間違い。<br /><br />患者のニーズは「治ること」、「治らないとしてもより合理的な治療を受けること」である。<br />現在のリニアック高性能化の流れは「便利なこと」と「より多くの台数を配備すること」を<br />目指しており、それらはあくまでも病院や医師、メーカー側のニーズでしかない。
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      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10447955248.html</link>  
      <pubDate>Mon, 01 Feb 2010 17:55:07 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>study2007版「がん粒子線治療　今からでも適正配置を」の試案（後半）</title>  
      <description> <![CDATA[ 医療に関連する全ての問題は、結局<a href="http://ameblo.jp/study2007/entry-10444115137.html" target="_blank">「病院数を3000施設に集約化する」事なしには解決<br />できないと思われる。</a>同様に放射線治療施設についても最大２００施設以内と考える。<br />その半分を重粒子線施設に置き換えるとしても、全国に１００施設以下。<br /><br />人口と癌罹患率、医師を含む医療体制の最適な配分という観点からすると、加速器研究者<br />が目指している「会議室に入る粒子線治療装置」は当面それほど重要な境界条件では無い。<br />体育館を建てるぐらいの土地は各県に２つや３つ、確実に確保できる。<br /><br />レーザー加速や超電導シンクロトロンによる照射装置は確かに素晴らしい未来ではあるが、<br />数人の医師＋スタッフとメーカーメンテナンスで管理・運転ができ、価格が５億円以下、<br />という時代は恐らく２０年程度以上？先になるのではないだろうか？<br /><br />全国の小規模病院で粒子線治療を行う目標設定は、あくまでも医師会が固執し続ける現在の<br />医療体系の延長上の考え方であり、破綻確実なパラダイムに足を引っ張られた考え方である。<br /><br />症例を蓄積し、レーザー加速など究極の技術革新の開発を後押しする意味でも、むしろ、<br />・少ない施設数で多くの患者を受け入れる。線種は取りあえずカーボン。<br />・ガントリーでなく22.5°刻みの照射室を２室ずつ１０室。患者のチルトで微調整。<br />・固定と位置調整を行うのは４人×５チーム体制。１チームが３０分で１人の患者を担当。<br />・８時～１５時と１５時～２２時の２交代制。１４時間×２人×５チーム＝１４０照射。<br />・年間２００日稼働し２８０００照射。１人平均１０回とすると年間最大２８００人。<br />・常勤医師３名、外勤５人程度が週１～２日担当。医師が患者と毎日会う必要など無い。<br /><br />最も近々に求められる加速器側への要請は、<br />・ビーム行き先制御の簡便化、ビームダンプ、モニターシステムの信頼性アップ。<br />・３日程度のメンテナンス×数回で通年運転可能な予備品・消耗品のデータベース化。<br />・照射シミュレーションと位置確認に寄与できる人材育成。（その前提として規制緩和）<br />といった実際的な開発課題だろうと考える。<br /><br />厚労省や医師会が唱え続ける「均てん化」とは正反対のアプローチである。<br /><br />将来的には各地のがんセンターや大学病院に「付属」（併設である必要は殆ど無い）<br />の施設として１００拠点という事であるが、その先行機として１０台程度を開発する。<br />先行機１０台の設置場所として最も面白い案は「空港」（できれば国際空港）。<br /><br />・電気、水、敷地などの施設インフラが整っている。<br />・アクセス、（送迎すれば）宿泊、食事、買い物などの集客インフラも備わっている。<br />・国内の患者需要をバランス良く調整できる。例えば「新千歳空港粒子線センター」が<br />　２ヶ月待ちなら１週間待ちの高知空港粒子線センターで治療し週末は自宅で休憩。<br />・取りあえずの候補は新千歳、仙台、羽田（有明と豊洲）、名古屋、関空、福岡、<br />　広島、高知、那覇。など。韓国、中国からの海外需要も見込める。<br />・職員は１００人規模だが、地元枠を設け研修後に照射補佐員として技術職も採用。<br />　医師は常勤２名＋外勤５人。オンライン診断、管理のモデル事業とする。<br />・症例、治療データベースは一元管理し、辻井先生や菱川先生クラスが統括する<br />　粒子線治療症例検討委員会で整理、評価し知見を蓄積する。（実作業は外注で充分）<br />・各施設は年間2000人の受け入れ体制だが、ネットワーク化する事で実質的に<br />　年間2万人の患者治療とデータ収集を行う世界最大？の放射線治療病院となる。<br /><br />2015年に「空港粒子線センター」が治療を開始し、2017年までにデータを蓄積すれば<br />恐らく癌治療の景色は一変する。放射線治療の約10%が粒子線に移行。腫瘍が見る見る<br />小さくなり、再発しない。絶大な効果を多くの国民が目の当たりにする事になる。<br /><br />建設費は70億×10台？、費用負担はおおよそ、<br />・医療と切り離した設備使用料を設け、全額患者負担で40万円。<br />・診療報酬負担分が180万円。患者負担は３割なら60万円。<br />・２度目以降の照射は設備使用料は無し。といったレベル？<br />・１施設の収入は年間2000人治療した場合44億円。<br />・ただし保険料負担は120万円×2000人×10拠点=240億円/年の増加。<br />・人件費、電気代を含めると１０拠点で年間概略400～500億円の事業規模。<br />ぐらいで想定してはどうだろうか。<br /><br />日本製の車やテレビが飛ぶように売れた70年、80年代にダムや道路建設や農地整備に<br />資産をばらまいた結果、全員が満足する医療はもはや不可能な状態。<br /><br />粒子線癌治療装置の先行機配備（500億円）や「医師確保、救急・周産期対策の補助金等<br />（NICUなど）」事業（570億円）、UFTなどの効果の無い抗癌剤とそれを処方する医師に<br />300億円払い続けるか？といった事を社会的優先度など鑑みて再編する必要がある。<br /><br /><a href="http://ameblo.jp/study2007/entry-10355509302.html" target="_blank">最も簡単で不利益が発生しない案は、10万人の開業医の平均年収2500万円を1000万円ずつ<br />削減し、約1兆円を削減する事（ドイツ並みの水準）。</a>議論の余地無く即断すべきと考える。<br />これも「病院3000施設」が実現すれば自然に解決できる。
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      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10444614881.html</link>  
      <pubDate>Thu, 28 Jan 2010 15:21:56 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>study2007版「がん粒子線治療　今からでも適正配置を」の試案（前半）</title>  
      <description> <![CDATA[ 癌治療に関する最も重大な間違いは「２人に１人は癌になる。だから地域医療の拡充が必要」<br />という曲解。（勿論、一部の圧力団体はこれがウソである事は先刻ご承知の事とは思うが、、）<br /><br />２人に１人が癌を経験し、３人に１人が癌で死ぬのは事実である。が、決して癌は<br />「罹患しやすい病気」とは言えない。１年間に新たに癌を罹患するのは６０万人に<br />過ぎず、人口の0.5%。それも殆どが６０歳以上の高齢者である。<br /><br />むしろ「癌という珍しい病気にかかる程、長生きする人が増えた」というのが<br />正しい見方で、癌患者数は概ね100～150万人と推定されている。<br /><br />専門性が求められ、治療困難な、しかし国民の約１％しか罹患していない癌の治療を、<br />水虫や花粉症を扱うのと同様に「均てん化」するのは救いようの無い誤りである。<br /><br />そもそも国内の医療機関は水虫や花粉症の治療ですら適正には程遠い。<br />・約１０万施設が夜間救急も大手術もしない医師数１～数人の小規模「開業医」。<br />・残り１万施設が「病院」だが平均医師数１２～１５人体制で事実上の崩壊状態。<br />・診療科格差も地域偏在も無秩序に放置され、科ごとの専門性すらノーチェック。<br /><br />高齢化した島国の医療の限界が医師数30万人、医療費30兆円だとすれば、<a href="http://ameblo.jp/study2007/entry-10355509302.html" target="_blank">ドイツに倣い</a><br />・「病院」は3000施設、常勤医師は70人。24時間、365日のアクセスを原則とする。<br />・「開業医・診療所」は3万施設、常勤医師3人。介護、ターミナルケアも分担する。<br />・専門医師数、開業医数の地域調整は５年程度はドイツ医師会からの専門委員で決定する。<br />　その後は５年間の実績で専任された４５歳以下の勤務医による「新医師会」が決める。<br />・開業医資格は２０年以上の勤務医実績もしくは１０年以上の救急外来勤務が必要。<br />などの「適正化」を行う以外、恐らく物理的な解は無い。<br /><br />人口４万人に１病院。歩いてアクセスできない場合もある。が、車で１５分移動すれば、<br />24時間ほぼ確実に対応可能な診療体制が実現できる。タクシー制などを併用すれば、<br />役に立たない病院が近所に３０軒あるより遥かに確実で、安上がりである。<br /><br />原則として癌治療は、この3000の病院で全症例を扱い「専門化」と「症例集約化」を諮る<br />べき技術である。手術さえ済めば、殆どの癌治療は数日から数週間毎のフォローで済む。<br />ターミナルケアを除けば通院は容易い。「均てん化」は癌治療には最悪のアプローチである。<br /><br />放射線治療の１つのゴールは2020年時点で全国100カ所の重粒子線治療施設を建設し、<br />年間30万人の需要の大半を扱う姿である。１施設で年間2000人が目標患者数となる。<br />その為には2017年頃に建設費5千億円の国家プロジェクトを決断する必要がある。<br /><br />「人口120万人に１台、コストもかかるが、照射した部位はほぼ確実に制御できる」<br />この確実さと有益さを知り尽くす為には2017年頃までに2～3万症例が必要であり、<br />2015年頃までに新たに先行機10施設程度を建設し治療を開始する。<br /><br />加速器を用いる粒子線治療の場合、第III相試験を完遂する為には国家的な主導が<br />不可欠である。それだけのコストを投入する価値がある事は、既に実証されている。
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      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10444115137.html</link>  
      <pubDate>Thu, 28 Jan 2010 07:17:27 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>２０１０年１月２１日付けの粒子線治療施設に関する東京新聞社説に対する私見</title>  
      <description> <![CDATA[ <a href="http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010012102000071.html" target="_blank">東京新聞の社説に「がん粒子線治療」に関する記事</a>が載りました。<br />どういう意図があるのか正確には判りませんが、この種の流説は時々流布されるので<br />（まだ推敲中ですが）この際、私のコメントを付し、問題点を整理しておきます。<br />study2007 2010年1月22日<br /><br />尚、１月２５日朝、東京新聞の問い合わせ先<br />・東京新聞へのご意見・ご要望 outou1@tokyo-np.co.jp<br />・Web記事について tdenden@chunichi.co.jp<br />に下記コメントを送付いたしました。今回はたまたま新聞社の社説でしたが、<br />このような論じられ方は医療現場のかなり広い範囲にも浸透しており、<br />常日頃から問題だと感じておりましたので、よい機会と考えます。<br /><br />今回、数値や文章に整理することで、私自身の理解の矛盾点や曖昧な点も抽出する<br />事ができましたので、今後も加筆・訂正を続け１患者としての意見集成を継続して<br />行きたいと思います。ご意見、ご助言など頂ければ幸いです。<br />study2007 2010年1月25日<br /><br />ーーーーーーーーーー記事本文。私のコメントを赤字で記載するーーーーーーーーーーーーーー<br />東京新聞の社説　がん粒子線治療　今からでも適正配置を<br /><br />2010年1月21日<br /><br />　巨額の建設費を要する、陽子線や重粒子線を使うがん粒子線治療施設の開設が、無秩序に進められてよいのか。患者の利益、地域的な配置、医療水準の向上を考えた全国的なプランがまず必要だ。<br /><br />　陽子線は国立がんセンター東病院（千葉県柏市）、筑波大（茨城県つくば市）など六カ所、重粒子線は放射線医学総合研究所（千葉市）など二カ所で現在、治療が行われている。<br /><br />　また群馬大（前橋市）が本年中にも重粒子線治療を始める。名古屋市は河村たかし市長当選で凍結した陽子線施設建設を、一転継続と決め、二〇一二年度開院を見込む。このほか構想段階や資金集めなど順調でないものを含めると、国内約十カ所で計画がある。<br /><br />　正常細胞を避け、がん細胞をねらい撃ちでき、患者の苦痛や副作用が少ないとされる。放射線医学の専門家が注目するのは当然だろう。だが「夢の治療」と過大な期待をかける前に、慎重な検討が必要ではないか。<br /><br />　まず治療の対象となるがんは転移がなく、患部が何カ所にも分かれず、しかも動かない部位に限られる。頭頸部（けいぶ）のがん、脳腫瘍（しゅよう）、肺がんの一部などである。胃がん、大腸がんは対象外だ。粒子線治療の適用患者が、何人いるかも正確なことはわからない。<br /><br /><font color="#FF0000">→呼吸同期を取ることにより、肺などの動く部位にも粒子線治療は有効です。記事には明らかな事実誤認があります。消化管などの経時変化を指摘するのであれば明確に分けて議論すべきです。<br /><br />→対象部位は他にも前立腺癌、肝細胞癌、膵癌、子宮癌、骨・軟部腫瘍、直腸・大腸の術後再発癌、悪性黒色腫など、多くの部位に及びます。記事は事実と著しくかけ離れた表現だと考えます。例えば<a href="http://www.nirs.go.jp/hospital/radiant02/radiant02_01a.shtml" target="_blank">重粒子医科学センター病院のHP</a>http://www.nirs.go.jp/hospital/radiant02/radiant02_01a.shtmlをご覧下さい。<br /><br />→<a href="http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics01.html" target="_blank">国立がんセンターがん対策情報センターの発表</a>http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics01.htmlによれば、例えば2004年に肺癌を発症した人数は約８万人とされています。そのうち約６万人が６５歳以上の高齢者です。また、<a href="http://www.fpcr.or.jp/publication/statistics.html" target="_blank">がん研究振興財団</a>http://www.fpcr.or.jp/publication/statistics.htmlの「地域がん登録における５年生存率（1997～99年診断例）」 によると宮城、山形、新潟、福井、大阪、長崎の６府県のがん登録データからの推計ですが肺癌罹患者の約５０％が限局、もしくは領域期です。局所制御率が高く低侵襲な粒子線治療は高齢者には特に有益であり、このグループに「医学的適応性」があるとすれば、適用患者数は早期肺癌患者だけに絞っても年間３万人以上と推計できます。<br /><br />→森田皓三　愛知県がんセンター名誉病院長らの<a href="www.city.nagoya.jp/_res/usr/16832/teigen.pdf" target="_blank">「苦しまないがん治療の実現に向けて」の提言書</a> www.city.nagoya.jp/_res/usr/16832/teigen.pdfでは愛知県内の重粒子線治療需要を年間2800人と推定しており人口比で換算しますと全国では4.8万人という推計になります。<br />　また名古屋大学医学部の石垣武男氏は中部地区で推定される12万人の癌罹患者に対して重粒子線治療の推定患者数を年間3200人から6600人と推定しております<a href="www.antm.or.jp/06koenkai/koenkai02/02_6ishigaki.pdf" target="_blank">www.antm.or.jp/06koenkai/koenkai02/02_6ishigaki.pdf</a>。全国では約60万人が新たに癌に罹患しますので全国での推定患者数は約５倍の1.6万人から3.3万人となります。ただし、これらは適応性のある患者の10％が治療を行う事を仮定しておりますので適応患者という意味では約16万人から33万人と推定されます。<br /><br />→これらは医療現場の医師らの推計ですが、あくまでも根治癌を対象とした現在の適応基準に準じており、粒子線治療を何度も受けた患者の私から見ますと、むしろ過小評価に感じます。現状で治療待ち期間により適応を外れるケース、保険適応されていないことで経済的に治療を諦めるケース、これまでは適応除外されているが医学的に照射が有益な転移癌、などを含めると潜在的な需要がさらに高い事は明らかと考えます。日本放射線腫瘍学会(JASTRO)が2005年にまとめた<a href="http://www.jastro.jp/report/topic/070419.html" target="_blank">放射線治療に関する定期構造調査</a>http://www.jastro.jp/report/topic/070419.htmlでは年間約２０万人が放射線治療を行っており、その半分が粒子線治療を受けるとしても年間需要は１０万人近いと見込まれます。<br /><br />→以上の様に、推計や仮定によりバラツキは有りますが年間需要は適応患者数の僅か１０％と仮定しても年間1.6万人から4.8万人、適応患者数はその数倍から１０倍と見込まれており、潜在的には１０万人から３０万人が粒子線治療により利益を得る事が推定されます。年間利用者数が１０万人なのか、あるいは３０万人なのか？について議論が生じることは予想できますが、その議論を曲解し、粒子線治療施設が１０施設から増加するのを批判するのは定量的に不適切です。仮に２０施設が稼働し、１施設で年間１０００人を受け入れたとしても年間２万人ですので最低限の需要すら賄いきれません。<br />　もしも本当に御社が適応患者数が判らないとすれば、それは患者需要を推計するのが難しいからでは無く、物事を判断する為に必要な最低限の取材や調査を行う能力と意思が欠如しているからに過ぎません。</font><br /><br />　ほかの放射線療法と陽子線、重粒子線による治療とどちらが有効か、たとえば治療して五年後の生存率を比較したデータも、まだ十分蓄積されていない。<br /><font color="#FF0000">→「５年生存率」は癌の治療効果を個別に計る指標としては不適切と考えます。少なくとも現在では集学的治療を行うのが一般的であり、かつ分子標的剤の奏効の程度により生存期間の分布は患者毎に年単位でばらつく様になってきました。もしも科学的な評価を望むのであれば、個々の患者が一時期受けた治療の効果を推定する指標として１～５年間の局所制御率と有害事象のグレードを併せ考えるべきと思います。<br /><br />→重粒子線治療の有効性を示す一例として<a href="http://www.nirs.go.jp/hospital/result/index.shtml" target="_blank">辻井博彦氏の報告書</a>http://www.nirs.go.jp/hospital/result/index.shtmlを挙げます。この中では各プロトコルに対する３年局所制御率、症例数などが明記されています。それぞれの癌種において安全性と効果の確認を行う第I/II相臨床試験に必要な症例数（例えば最適化２段階デザインにおける閾値反応率を６０％、期待反応率を８０％、真の効果を見逃してしまう第二種の過誤を犯す率を１０％以下とデザインした場合、２段階の合計で５３例）は概略確保されており先進医療に移行する際の根拠となっています。またこれらの結果、明らかに治療効果のある技術が医療に寄与するのを優先する人道上の見地から、第III相試験は省略されております。記事の指摘はこれらの経緯と事実関係を踏まえておらず合理性に欠けます。<br /><br />→尚、対象となる治療（例えば従来の放射線治療）との比較を行う第III相臨床試験では一般的に、観測された効果（差）が偶然である確率が５％以下になる様に、また真の治療効果が統計的に得られる期待値が９０％以上になるようにデザインされます。例えば旧来型のリニアックの３年制御率が５０％で、重粒子がそれより１０％優れている事を示す為には約５００例程度が必要とされています。放射線治療は多数の癌腫、部位について細かくプロトコルが分かれており、それぞれのプロトコルについて５００例の症例を集める為にはこれまでの数倍、つまり１万５０００例～２万例の治療経験が必要になります。今後年間５００例ずつデータを収集しても放医研単独では３０年から４０年を要することになります。<br />　真に患者の利益と医学の進展を望むならば、先駆的な技術を合理的でない理由により４０年間も飼い殺しにするのは問題があると言えます。むしろ早期に２０施設程度を立ち上げ、２～３年で３万症例程度のデータを蓄積し更なる発展につなげるのが患者と国民の利益という観点で建設的な考え方だと思います。記事の御主張は定量性に欠け、かつ報道機関としての見識が疑われるものだと考えます。</font><br /><br />　粒子線治療の中核部分は現在、健康保険は適用されない。最高三百万円の治療費は全額、患者の自己負担である。当然、収入の格差が医療の格差を生み出す。健康保険の適用を促すためには、まず症例ごとに治療の有効性が実証できる資料を、多く積み重ねる必要がある。<br /><font color="#FF0000">→例えば重粒子線治療の有効性が既に確認されている事は再三申し上げました。現在保険適応されない理由は「施設数が少ない事による偏在性」とされています。記事では治療の有効性が実証できる資料が乏しいとの科学的に誤った印象を与える記述になっており不適切です。<br /><br />→収入格差が医療格差に繋がっているのは、こういった事実誤認もしくは医学的・科学的根拠にもとづかない健康保険承認のあり方に原因があると考えます。記事では、新規抗癌剤などでも度々問題視される健康保険の適応性審査に関する諸問題、さらには実質的に適応を遅らす圧力になっている医療費の非効率性や無駄に目を向けず、誤解による理由付けだけに終始しており不見識かつ稚拙だと考えます。<br /><br />→また、大腸癌骨盤転移、進行性骨転移など、従来なら極めて侵襲性の高い手術か、あるいは緩和的なＸ線リニアックによる放射線照射しか出来なかった症例にも粒子線であれば根治的な治療が可能です。これらは今後益々必要性が高まる分野であると同時に、従来型の照射装置では治療そのものが不可能だった訳ですから、文字通り比較にならない程の有用性があります。</font><br /><br />　既存の施設は、福島県から兵庫県までの本州中心部に偏る。これまで期待だけが先行し、半ば無秩序に施設の建設を競い合う結果になったといえないだろうか。<br /><font color="#FF0000">→例えば指宿メディポリスでも陽子線が稼働予定です。そもそも既存施設はまだ非常に少なく、その分布構造から何らかの傾向、恣意、あるいは誰かの監督責任を指摘するには飛躍があり過ぎます。</font><br /><br />　今からでも国、自治体、放射線医をはじめがん治療の関係者が協議を進め、患者の需要と確保できる医療従事者の数、提供できる医療水準を考慮し、地域ごとの粒子線治療施設再配置のプランを策定すべきである。その上で症例のデータを増やしたい。<br /><font color="#FF0000">→繰り返し述べてきましたが有効性を証明する症例データは既にあります。現在は先行機を２０台程度配備し、より詳細で広範な治療データの蓄積と量産機へのフィードバックが求められている段階にあります。記事は事実誤認と論理矛盾が並べられているだけで何ら有効な示唆を含んでいません。さらに具体的・定量的な調査、評価、提案も無く、事実誤認を流布しているに過ぎません。記事では繰り返しデータについて言及されておりますが、各開発段階における意志決定に必要な収集データ数について、もしも定量的なご見解があればご呈示下さい。それら具体的な裏付けも根拠も無いまま、想像だけで意見を述べているのだとすれば、記事執筆者及び関係者には真摯に反省頂きたく存じます。<br /><br />→例えば粒子線装置の普及には先ずビーム核種の選定が必要と考えます。これは粒子線医療に従事する医療関係者と原子核物理の研究者、及び治療経験のある患者などを入れた小委員会で決定すべき技術的事項です。<br />　並行して粒子線治療装置に投入できる医療費の総額を決定する必要があります。これは医療体系全てを見直し科学的・医学的に検討する必要があり最も難しい課題です。私見ですが国内の叡智だけでは解が見つけられないと感じており、例えばドイツの医学界から２０～３０人の専門委員を推薦してもらい協力を仰ぐ必要があると思っています。現状で医療行政は各圧力団体の意向で決定される政治的事項になっていますが、本来は医学的・科学的事項ですので適正化が必要と考えます。<br />　粒子線源と総予算が決まれば施設数と建設場所は自動的に決まる統計的事項です。人口分布と癌の罹患率のデータから統計的、機械的に決定できます。決して政治家や医師会、産業界の意向は入れるべきでは無いと考えます。先ず全国のがんセンターに配分し、次に癌拠点病院もしくは中核の大学病院です。地域内の拠点病院間で引っ張り合いが生じた際は当該病院の医師と技師だけで相談し決定すべきです。</font><br /><br />　人の生命を預かる治療施設が、新たな“箱物”の公共事業になることはあってはならない。<br /><font color="#FF0000">→記事でも見られるような非科学的で無責任なマスコミの姿勢もこれまでの非効率な医療行政を許した一因だったと考えます。既に存在する臨床データを意図的に無視したり、科学的根拠にもとづかない議論をエンドポイントも想定せず継続することは、有効な医療技術の普及を不当に妨げている公害の１つであり、本記事もその典型例と考えます。<br /><br />→粒子線が普及するまでの期間、効果に乏しい旧技術に従事するメーカー、病院、医師、技師等は既得権益を享受し続ける事になります。事実関係を無視し、何ら必要な取材を行うことなく、矛盾を重ね続けた本記事の意図がこれら「古いハコ物」の保護であるとすれば、有効な治療を待ち望む癌患者、技術集積に寄与してきた医療・研究者、ひいては研究費を負担し将来的に粒子線治療の恩恵を受ける権利を有する国民の利益を著しく損なうものとご理解下さい。</font>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/study2007/entry-10440923495.html</link>  
      <pubDate>Mon, 25 Jan 2010 11:14:33 +0900</pubDate> 
    </item> 
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