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    <title>マンガについて思うこと</title>  
    <link>http://ameblo.jp/mantui/</link>  
    <description>マンガのエキスパート集団による総合レビューBLOG</description>  
    <language>ja</language>  
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    <item> 
      <title>これはいいモーツー！　鈴屋あやめの『いったりきたり』</title>  
      <description><![CDATA[<p>
 <blockquote><p>いやぁ、しかしモーニングツーはすごいですねぇ。今月から<a href="http://natalie.mu/comic/news/show/id/16691" target="_blank">ラグなし無料ヨミでWeb配信</a>
 ですか…。ホントよくやります。</p>
<p>モーツーといえば、『聖おにいさん』や『COPPERS』、はたまた『変ゼミ』あたりが看板というのが一般的な認識？ということでいいんでしょうか。</p>
<p>しかぁーし！！忘れてもらっちゃ困るのが『いったりきたり』なのであります！私的にはコイツが看板。異論はもちろん認めます。</p>
<p>いうわけで今回はこの『いったりきたり』をおすすめしていきます！</p>
</blockquote>
<table border="0" cellpadding="5"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063727858/mantui-22/" target="_blank"><img border="0" alt="いったり・きたり 1 (モーニングKC)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/511p364Bu3L._SL160_.jpg" /></a>
 </td>
<td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%84%E3%81%A3%E3%81%9F%E3%82%8A%E3%83%BB%E3%81%8D%E3%81%9F%E3%82%8A-1-%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%83%8B%E3%83%B3%E3%82%B0KC-%E9%88%B4%E5%B1%8B-%E3%81%82%E3%82%84%E3%82%81/dp/4063727858%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dmantui-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4063727858" target="_blank">いったり・きたり 1 (モーニングKC)</a>
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鈴屋 あやめ<br />
<br />
講談社 2009-03-23<br />
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 </font></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<h3>鈴屋あやめと『いったりきたり』</h3>
<p>　まずは基本情報から。作者・鈴屋あやめ氏は本作が二度目の連載、デビューは2005年後期の講談社MANGA OPENであるらしい。『いったりきたり』は<a href="http://morningmanga.com/lineup/42" target="_blank">ダンシャの公式サイト</a>
 にあらすじが載ってるので以下引用です。</p>
<blockquote><p>家族と喧嘩したり、恋人とうまくいかなかったり、仕事に疲れたり。<br />
東京のさまざまな街を舞台に紡がれる、女の子たちのオムニバスドラマ。</p>
<p>「モーニング・ツー」にて『小田原小鳩』を連載、微妙なお年頃の女の子の心情をリアルに切り取り共感を得た著者が描く、読むと心がきゅんとなる、東京駅前ものがたり★</p>
</blockquote>
<p>　・・・これだけ読むと<strong>拒否反応を示す方が多いかもしれない</strong>ですね。実際私も、初見の時は「<strong>絵ぇきたねぇしハナシもSex and the Cityハマってます感アリアリだし、どこぞのスイーツが描いとるんじゃい</strong>」と思っておりました。つーか飛ばしてました。最初はね。</p>
<p>　が、ある時通してしっかり読んでみましたところ、これがなかなか侮れないと気付いたのです。</p>
<p>　確かに絵柄はお世辞にもキレイとは言えないし、ストーリーも割と既視感のある展開をうまいことまとめてる感じで、目新しさは感じない。だけんども！だけんども！！　不思議とスイっと入ってくるものがある。</p>
<p>　この魅力はなんなのか？　以降分析を試みます。</p>
<h3>いったりきたりなぼくらの自意識</h3>
<p>　このマンガに出てくるキャラクターは、多少のバリエーションはあれど大体以下の2つの条件を満たしています。</p>
<ul><li><strong>ファッション・コンシャスである（≠スイーツ）</strong> </li>
<li><strong>サブカルチャー好き</strong> </li>
</ul>
<p>　何かと申せば、このような条件がモーツー読者層に重なる部分があるのではないか、と思うのです。</p>
<p>　モーニングツーは「NO CONCEPT NO TARGET NO RULE」を謳った雑誌です。しかし、読者層は必ずしも拡散しているわけではないと思います。毎号裏表が表紙になっているような装丁の斬新さ、割合作家性の強い連載陣がその特徴。想像するに、「カッコイイもの好き」で「マンガ好き」な若者が主要読者層なのではないでしょうか。</p>
<p>　モーツー読者の抱える自意識と、『いったりきたり』の作品内での価値観がうまいことマッチしている。だからこそ、この作品がいま現在モーツー誌面に載っているのだと思います。</p>
<p>　例えば今月号で言えば、とがった靴を頼子（主人公）がバカにしているシーンとか。「ファッションに一家言持っているけど、マンガ・アニメも大好き」というキャラクター造形が、モーツー読者の共感を呼んでいるように思います。</p>
<h3>読んでりゃそのうち慣れてくる</h3>
<p>　冒頭でこの作品がモーツーの看板とまで言ったのは、上記の観点から『いったりきたり』がきわめてモーツー的な作品だと考えたからです。確かに絵は決してキレイじゃないし、時折サムいと感じる展開もあるかも分からない。だけんどもその辺は読んでりゃそのうち慣れてきます。そんで1番大事な根っこの部分、作品の根底に流れる価値観については、きっと共感できる人も多いはず。</p>
<p>　モーツーが好きで読んでる人はぜひ、飛ばさずに読んでみてください。とがってる靴がダセエと思う人にも是非ともおすすめです。</p>
<br />
<p>                                                                                              文責・尾綿　仁清</p>
 
</p>]]></description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10266683178.html</link>  
      <pubDate>Sat, 23 May 2009 20:14:50 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>弓長九天　『あさぎちゃんクライシス！』　文責・尾綿仁清</title>  
      <description> <![CDATA[ <table border="0" cellpadding="5"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4832265865/mantui-22/" target="_blank"><img border="0" alt="あさぎちゃんクライシス! 1 (1) (まんがタイムコミックス)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51LwJCT5AFL._SL160_.jpg" /></a>
 </td>
<td valign="top"><font size="-1"><a href="http://www.amazon.co.jp/%E3%81%82%E3%81%95%E3%81%8E%E3%81%A1%E3%82%83%E3%82%93%E3%82%AF%E3%83%A9%E3%82%A4%E3%82%B7%E3%82%B9-1-%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%8C%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%83%A0%E3%82%B3%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E5%BC%93%E9%95%B7-%E4%B9%9D%E5%A4%A9/dp/4832265865%3FSubscriptionId%3D0G91FPYVW6ZGWBH4Y9G2%26tag%3Dmantui-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4832265865" target="_blank">あさぎちゃんクライシス! 1 (1) (まんがタイムコミックス)</a>
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弓長 九天<br />
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芳文社 2007-11-07<br />
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</tr>
</tbody>
</table>
<br />
<h3>四コマ界の突然変異、登場</h3>
<p>　『あさぎちゃんクライシス！』は芳文社のまんがタイムラブリーで現在連載中の四コママンガ。芳文社と言えばきららレーベルが評判かまびすしく、その名を聞いて昨今のきららレーベルの相次ぐアニメ化を一番に思い出される方も多いだろう。しかし、この作品をきららレーベルに見られるような芳文社の一連の「萌え」戦略の作品群の1つとして位置付けることは、全くの読み違いであると私は考える。私が思うに、この『あさぎちゃんクライシス！』という作品は、全く別の文脈から生まれた、芳文社の数ある四コマ作品の中でも突然変異的な問題作なのである。数多くのマンガ作品に触れてきた私としても、この作品一流の独特な読み味に初めて触れたときには、なんと形容すべきか、非常に当惑してしまった。本稿ではこの作品の紹介を通して、読者たる一流のマンガ読み諸兄にぜひともこの作品の魔力的な味わいに触れ、その正体がなんなのかをともに考えていただきたいのである。</p>
<h3>この読み味はなんなのか…！？</h3>
<p>　主人公のあさぎちゃんは中学三年生（※1）。河野先生という美男の家庭教師とともに勉強にいそしむまじめな女の子。と、ここまでは一見普通の設定だ。絵柄もいたって可愛らしく、一読しても単なるゆるゆる萌え系箸休めにしか見えないかもしれない。が！あさぎちゃんがスキだらけのちょっと抜けた子であったり、河野先生の趣味が東洋医学でやたらツボに詳しかったりと、よくよく見てみるとキャラクターには変人しかいないし、彼らのやっていることはやたらエッジの効いたことばかりなのである。</p>
<p>　「カワイイ子が実は変人」と聞いて、最近よくあるアザトイ萌えマンガを連想される方もあるだろうが、この作品はそのようなカテゴリーとは別の場所に生息している、全く別の生き物であると考えていただきたい。両者を隔てる皮膜とは何か？　ここが1番重要なポイントなのだが、その感得を正確に言語化するのが非常に難しい。とはいえここで諦めてはレビュアーの名折れ、以降可能な限りこの作品の魅力を形容してみたい。</p>
<blockquote>※1…連載開始当初。弓長氏の作品は『あずまんが』よろしく連載とともに作品内時間が経過していくので、現在のあさぎちゃんの学年は高校一年生である。</blockquote>
<h3>四季賞出身！異色の四コママンガ家・弓長九天</h3>
<p>　ここで簡単に、作者弓長九天氏の経歴について触れておこう。現在では四コママンガ家として知られ、単行本も四コマ作品ばかりである弓長氏だが、彼のマンガ家としての出自はストーリーマンガにある。彼のマンガ家としてのキャリアのスタートは、なんとかの有名なアフタヌーン四季賞だ。四季賞といえば、レベルの高い新人を多数輩出している新人賞の最高峰であり、マンガ好きならその名を聞けばちょっとテンション上がってしまうような権威である。彼はそこで準入選となったが、どうやら色々と事情があったらしくストーリーマンガの制作を断念（※2）。その後同人活動を行い、縁あって芳文社で四コママンガの連載を開始することになったようだ。</p>
<p>　なお、弓長氏は自身のホームページを持っており、その主要コンテンツである「うそ日記」では虚実取り混ぜた弓長氏の日常が記述されている。以降、私は、作品を読み解くカギとして「うそ日記」に見られる弓長氏のスタンスに注目してみたい。</p>
<blockquote>※2…どうやらマンガ業の他に建築関係？の仕事なども行っている、非常に多忙な方であるらしい。</blockquote>
<h3>虚実皮膜にゆれる</h3>
<p>　マンガ作品はフィクションである。これは全くのトートロジーであり、「いわずもがなじゃヴォケが！」と言われてしまいそうであるが、弓長氏の作品を読むにつけ、なぜかそのようなことを想起させられる。</p>
<p>　その理由は、弓長氏が萌え四コマ作家の方々に比して、マンガの虚構性について大変自覚的な方であられるからだと思われる。</p>
<p>　マンガが描いていることは、当然ながら虚構である。しかし単なる虚構を描いた作品は読者に受け入れられない。描かれる虚構に、何かしらのリアリズムの影を感じたとき、読者は共感を覚え、その作品に価値を見出すものであろう。そして現在流通する無数のマンガ作品全てが、必ずしもその取り組みに成功しているわけではない。世に氾濫するマンガ作品、例えば萌えマンガなどに嫌悪感を示す方は少なくないが、その理由は虚構の暴走・行き過ぎたリビドーの発露などにあると思われる。</p>
<p>　その点において、『あさぎちゃんクライシス！』は一線を画する存在である。作品内では、確かに「こんなカワイイ子リアルじゃいねーよ！」と思われるキャラも出てくるし、「こんなこと起こるわけねーし！」と思っちゃうような展開も生じる。しかし、一方でラブコメ展開になりそうでならなかったり、きわめて冷静な突っ込みが見られたりと、行き過ぎたフィクションに対する線引きは常に保っている。読者が作品に抱く甘い夢、それを作者は行き過ぎないように、毅然としてセーブする。フィクションの中に、フィクションに対するアンチなまなざしを読み取ることで、読者はそこにリアリズムを感じる。そして一定のリアリズムによって、一定のフィクションが担保され、読者は安心して甘い夢を見ることができる。</p>
<p>　『あさぎちゃんクライシス！』の魅力の一端は、おそらくこのようなメカニズムによるものだと思われる。前述の「うそ日記」にも見られるような、虚実皮膜にゆれながらもあくまでバランス感覚を保ち続ける弓長氏のまなざしによって、そのようなメカニズムが正常に動作しているのだ。</p>
<h3>「小さな伏線」という隠し味</h3>
<p>　もちろん、上に述べたようなメカニズムは『あさぎちゃん』独特のものではなく、成功しているマンガ作品の多くに共通してみられる構造である。『あさぎちゃん』を読んで覚える名伏しがたい感覚を説明するにはまだ不十分だ。上記のメカニズムを持っているだけでも十分良作の域になるだろうが、『あさぎちゃん』は単なる良作ではない。問題作なのだ。その独特の読み味を説明するために、私は「小さな伏線」の存在を指摘したい。</p>
<p>　『あさぎちゃん』を読んでいると、登場人物のあまりにビミョーな関係にハラハラしてしまう。河野先生とあさぎちゃんとの間に時折流れるビミョーな空気、立っているんだか立っていないんだか分からないフラグ…。弓長氏の他の作品、例えば『さゆリン』などにも共通する特徴であるが、気にするべきかしないべきか分からない小さな伏線が非常に多い。ある程度マンガに親しんだ人の間でなら共有されているレトリックに対して、弓長氏はとても意識的であるように思う。それでいて、氏はそのような伏線を必ずしも回収しないのだ。むしろ基本放置である。</p>
<p>　伏線とは、どの段階で意味を持つものであろうか。私が思うに、それは伏線の登場した瞬間からである。例えば「ひとつなぎの財宝」がなんなのか、あるいは「あのお方」が誰なのか、作者から答えが示されなくても、読者は十分、満足しているように思われる。それは現代のマンガ読みの間では、作品の欠けたピースを脳内で補完するという営みがもはや当たり前のものだからである。</p>
<p>　例えば二次創作しかり、マンガの能動的な消費が一般化された現在において、伏線もまた、半ば読者の能動性によって消費されているように私は感じる。</p>
<p>　『あさぎちゃんクライシス！』に描かれる小さな伏線は、必ずしも回収されない。しかしそれは読者に対するフックの役割を果たす。読者は小さな伏線の数々に妄想の契機を見出し、作品世界を頭の中で拡張していく。「小さな伏線」という、読者の能動性を喚起し、読者参加型の作品を成立させる装置を導入することによって、弓長氏の『あさぎちゃんクライシス！』はどこかモヤモヤとした、独特の読み味を出しているのだ。</p>
<h3>とりあえず読んでみよう！</h3>
<p>　ここまで長々と説明してきたが、この作品の魅力を知るにはとりあえず読んでみるのが1番手っ取り早い。ワンアンドオンリーな作品なので、読んでみて後悔することはまずないはずだ。そして読んだ後、今度は読者諸兄がこの作品の不思議な魅力に対する、あなた自身の答えを考えてみてほしい。『あさぎちゃん』には、きっとそれだけの価値があるのだ。</p>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10263683670.html</link>  
      <pubDate>Mon, 18 May 2009 23:21:17 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>【第5巻発売記念企画】　岩明均『ヒストリエ』を振り返る　文責・尾綿仁清　</title>  
      <description> <![CDATA[ <table cellpadding="5" border="0"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063145492/mantui-22/" target="_blank"><img alt="ヒストリエ vol.5 (5) (アフタヌーンKC)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51bBx368qjL._SL160_.jpg" border="0" /></a>
</td>
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岩明 均<br />
<br />
講談社 2009-02-23<br />
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</tr>
</tbody>
</table>
<blockquote><p>　このほど、実に一年半ぶりに、<strong>『ヒストリエ』の最新刊</strong>が発売された。多くの方がこれを心待ちにしていたことと思う。そして、正直久々すぎて流れを失念しちゃった方も多いんじゃないだろうか。</p>
<p>　と、いうわけで、本稿では5巻発売を記念して、これまでの『ヒストリエ』を簡単におさらいしていく。</p>
</blockquote>
<h3>作品情報</h3>
<p>　本作品は『寄生獣』で知られる岩明均がデビュー以前から構想していた作品で、紀元前4世紀の地中海世界を舞台とした歴史マンガである。後にアレキサンダー大王の書記官となるエウメネスの生涯を主軸として物語が展開される。</p>
<p>　紀元前3世紀後半の地中海世界を描いた『ヘウレーカ』や、江戸時代初期の久保田藩のお家騒動を描いた『雪の峠』、戦国時代の剣豪・疋田文五郎を主役とした『剣の舞』など、同氏の最近の作品には歴史を題材にしたものが多い。</p>
<p>　本作品は第1話～第42話までが第1部、第43話以降が第2部という構成になっている。また、展開的には第1巻の前半部分と第5巻の最初がつながっていて、あいだの第1巻後半～第4巻までが回想パートになっている。さらに回想パートの中でも幼年期から青年期への時間の経過が起きている。</p>
<p>　巨匠がデビュー前から温めていただけあって、時系列が非常に入り組んでいる『ヒストリエ』。本稿では、展開に沿って、3つのパートに分けて本作品のこれまでの流れを整理していこうと思う（見出しが　黒色：現在パート　<font color="#ff9966">薄いセピア色</font>：幼年期の回想パート　<font color="#990000">濃いセピア色</font>：青年期の回想パート　とする）。</p>
<br />
<p>　なお、このほど発売された第5巻では、ちょうど回想パートが終了し、物語が動き出すところから始まる。ヒキが気になって悶える思いもしなくて良いので、未読だが興味のある方はこれを機に一気読みをオススメしたい。</p>
<br />
<p>　<strong><font color="#ff0000">（※）以降、ネタバレが多分に含まれています！まだ読んでいない方はご注意ください！</font></strong></p>
<h3>1．アリストテレスの逃亡・アンティゴノスとの出会い（BC343）</h3>
<p>　本作は、エウメネスがトロイア遺跡からカルディアへと向かうところから物語が始まる。トロイア遺跡付近の浜辺にいたエウメネスは、ペルシアから逃亡中のアリストテレスと遭遇し、その手助けをする。エウメネスの機転によってアリストテレスは無事ペルシアからの追っ手を逃れ、馬車でカルディアへと向かう。</p>
<p>　蛮族（バルバロイ）の服装をしていたエウメネスは馬車には乗せてもらえず、歩いてカルディアへと向かう。</p>
<p>　エウメネスはカルディア市の門の前まで到着するが、門の前をマケドニアの大軍が包囲していたためにすぐには中に入れない。エウメネスはそこでも機転をきかせ、門を開けることに成功する。その際に門の前で出会ったのがペリントスの商人・アンティゴノスであった。</p>
<p>　カルディアの市内で思いを馳せるエウメネス。カルディアは彼の故郷であったのだ。以降、彼は回想を始める。</p>
<h3><font color="#ff9966">2．故郷カルディアでの日々（BC349頃？）</font></h3>
<p>　エウメネスは幼少期、カルディア市の裕福な家庭・ヒエロニュモス家の次男として過ごしていた。しかし、市内に住む金貸し・テオゲイドンの奴隷であるトラクスが騒動を起こし、その混乱に乗じて、家人であるヘカタイオスとゲラダスによって父ヒエロニュモスが殺害される。</p>
<p>　また、ヘカタイオスの謀りによって、エウメネスがヒエロニュモス家の人間ではなく、戦闘民族スキタイ人の子供であることが発覚する。そして、そのためにエウメネスは奴隷身分になり下がる。奴隷となったエウメネスは、ヘカタイオスの紹介で、オルビアの商人・ゼラルコスに売られる。</p>
<p>　カルディアからオルビアへの移送中、奴隷の反乱によってゼラルコスとその従者が殺害される。人員が不足した移送船はほどなく難破し、エウメネスはティオスにほど近い小さな村、ボアの付近に漂着する。</p>
<p>　その後、彼はボアの村で平穏な暮らしを始める。</p>
<h3><font color="#990000">3．ボアの村での戦争（BC343かそれより少し前）</font></h3>
<p>　エウメネスはボアの村で剣を学び、逞しい青年へと成長する（この時点で既にBC343のエピソードの直前である。カルディアでアンティゴノスと出会った時点で18、19歳ほどであったこと・幼年期の時点で見たところ12、13歳であったことを考えると、6年ほどボアの村で過ごしていたのではないかと推測される）。</p>
<p>　このとき、ティオス市では、領主であるフィレタイロス家の当主・フィレタイロスが重病に倒れる。野心家であるその息子・ダイマコスは、領地を拡げるためにボアの村への侵攻を開始する。</p>
<p>　村を守るため、エウメネスは村人とともにダイマコスの私兵と戦う。そして見事ダイマコスを討ち取ることに成功する。しかし、その引き換えとして、エウメネスはボアの村を去らなければならないことに。</p>
<p>　村を離れたエウメネスは、以前書物で読んだトロイア遺跡に寄りつつ故郷カルディアを目指す。その途中、ペルシアから逃亡中のアリストテレスに遭遇し、回想パートは終了し、物語はその冒頭部分へと接続することになる。</p>
<h3>これからの『ヒストリエ』</h3>
<p>　というわけで、第5巻ではついに物語の続きが動き出す。アフラマズダーの印やら、バルシネが出会った変なオッサンやら、気になっていた部分もこれからやっと描かれ始めるのだろう。加速するであろう今後の展開に大期待である。</p>
<br />
<p>　次は早めに出るといいなぁ…。</p>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10216259150.html</link>  
      <pubDate>Sat, 28 Feb 2009 21:02:01 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>『not simple』オノ・ナツメ　文責：ナスギマサロー</title>  
      <description> <![CDATA[ <p><font size="4"><strong>家族愛というテーマを、美しいのではなく、つらく切なく描く。</strong></font></p>
<p><font size="4"><strong>オノ・ナツメ作品の根底にながれる温かみをあえて突き放したような展開。</strong></font></p>
<p><font size="4"><strong>可愛らしい絵柄の中に、狂おしさがにじみ出る。</strong></font></p>
<table cellpadding="5" border="0"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4091883443/mantui-22/" target="_blank"><img alt="not simple (IKKIコミックス)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/513HYRSMF0L._SL160_.jpg" border="0" /></a>
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</tbody>
</table>
<p>『not simple』は、青年イアンのシンプルではない人生を綴ったオノ・ナツメの初期作品。</p>
<p>単行本一冊だが、読後には（言い古された表現だが）一本の映画を観たような感覚がある。</p>
<p>それはまさしく<font color="#ff0000"><strong>《人生》を見せつけられたような気分</strong></font>になるからだろう。</p>
<br />
<p>オノ・ナツメの画は特徴的だ。</p>
<p>bassoの名義でボーイズラブ漫画も描くが、一見してオノ・ナツメの画だと見極めることができるだろう。</p>
<p>アメコミ的なパーツ分けがデフォルメされたような絵柄でありながらも、直線的な部分は皆無で温かみのある線で、可愛くて善意に溢れたような造形のキャラクターが彼女の持ち味だろう。</p>
<p>しかし『not simple』のストーリーは、その善意の化身のような主人公が苛酷な運命に翻弄されていくというもので、洒落っ気が効いていて暖かい雰囲気の他のオノ・ナツメ作品とは一線を画していると思える。</p>
<p>果たしてそれがミスマッチなのかというとそんなことはなく、そこには奇妙な魅力がある。</p>
<p><font color="#ff0000"><strong>おもちゃのようなどんぐりまなこが可愛らしいのに、その苛酷なストーリーに合うのはこの絵柄しかない、と感じさせる。</strong></font></p>
<br />
<p>物語そのものはありきたり、想像の範疇を越えるものではないだろう。</p>
<p>だが描かれるキャラクターたちを見ていると、胸が苦しくなってくる。</p>
<p>その絵柄を含めて、キャラクターたちの中に読者に訴えかけるものが間違いなくあるのだ。</p>
<p><font color="#ee82ee"><strong>それを《心》が籠っている、と表現したら語弊があるのだろうか？</strong></font></p>
<br />
<p>たとえどんなにありふれた物語でも、そこにいる人間は胸を搔き毟る。</p>
<p>シンプルじゃない、けれど決して複雑でもなく、聞きなれたような人生。</p>
<br />
<p><em><font color="#33cc33">「本当に感じたいのは、もっと近くにいる人たちからのぬくもりなのに。」</font></em></p>
<br />
<p>シンプルな願いなのに。</p>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10215749340.html</link>  
      <pubDate>Fri, 27 Feb 2009 22:21:06 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>～連載・素晴らしきヤマジュンワールド～　第1回　『教育実習生絶頂す』　文責・尾綿仁清</title>  
      <description> <![CDATA[ <table cellpadding="5" border="0"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4835440676/mantui-22/" target="_blank"><img alt="ウホッ！！いい男たち~ヤマジュン・パーフェクト" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51sTbcyuPdL._SL160_.jpg" border="0" /></a>
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</tr>
</tbody>
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<h3>はじめに</h3>
<p>　最近、youtubeで<strong>ヤマジュン</strong>の作品に声とBGMをあてた動画をよく見ています。</p>
<p>　もちろん、僕はノンケです。</p>
<p>　ですが、<strong>ｱｯｰ!!</strong>な要素を抜きにしても、ヤマジュン作品には引き込まれるものがあるんです。</p>
<p>　ネームやセリフ回しなんかは特にキレてて、1マンガ作品として、完成していると言ってもいい。</p>
<p>　この連載では、そんなヤマジュン作品の中で、特に素晴らしいものを紹介していきます。</p>
<p>　第1回は『教育実習生絶頂す』。</p>
<blockquote>山川 純一（やまかわ じゅんいち）は、ゲイ雑誌 『薔薇族』 で活動したマンガ家。本名は不明。男性、現在の年齢はおそらく50代以上(後述)。愛称はヤマジュン。代表作は『くそみそテクニック』や実写映画化した『海から来た男』など。<br />
まるで1970年代の少女マンガそのままの男性キャラクターに、過剰なセックスアピールや、ギャグとも取れる強引な展開を基本スタイルとし、尚且つ時代劇やミステリー、第二次世界大戦などの様々な題材を手広く同性愛と融合させアレンジしている。なお、作品が作品だけにアニメ化作品こそ存在しないものの、1991年に「海から来た男」という作品が実写映画として公開されている。（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E5%B7%9D%E7%B4%94%E4%B8%80" target="_blank">Wikipedia</a>
 より）</blockquote>
<h3>作品情報</h3>
<p>　『教育実習生絶頂す』（きょういくじっしゅうせいぜっちょうす）は「薔薇族」1983年夏増刊号に掲載された山川純一の一話完結のマンガである。</p>
<p>　とある中学校に教育実習に来ていた神谷は、生徒からの人気も厚く、指導担当の石井からも教師としての素質を期待されていた。しかし彼は同性愛者であり、体育倉庫で石井と二人きりになった時に神谷は突然自分の男性器を見せ、「あなたの様な同性愛者に抱いてほしい。」とせがむ。一方生徒の森下はしまい忘れた巻尺を体育倉庫にしまいに来た際に神谷の行為を見てしまう。神谷は森下を呼び出し「君も同性愛者だろう。俺を抱いてほしい。」と言う。言われる通り行為を始めた森下は神谷にこの快感に浸っている間に自分を殺せとせがみ、神谷は彼の首に手を伸ばした……。（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%95%99%E8%82%B2%E5%AE%9F%E7%BF%92%E7%94%9F%E7%B5%B6%E9%A0%82%E3%81%99" target="_blank">Wikipedia</a>
 より）</p>
<p>　とまあここまでは普通の筋書きなんですが、ここから怒涛の急展開を見せるのがヤマジュンの真骨頂。以降、その後の展開を追い、この作品に見られるヤマジュンのスタンスを読み取っていきたいと思います。</p>
<h3>ご都合主義に対する反逆</h3>
<p>　さて、その後の展開ですが…。（<font color="#ff0000"><strong>以降ネタバレです！自分の目で確かめたい方はググって下さい！</strong></font>）</p>
<br />
<h3><font color="#ffffff">.</font></h3>
<p>　場面は変わって学校の保健室に。ベッドで佇む森下は真相を明かす。彼は神谷から、石井先生とセックスした事を告げられたが、実はあの時<strong>体育倉庫にいたのは自慰行為をしていた神谷一人だけ</strong>で、一連の行為は<strong>神谷の見ていた幻覚</strong>であったのだ。また、森下は<strong>全くのノンケ</strong>であった。彼が首を絞められたのは、行為の最中に自ら求めたからではなく、神谷のプライドを傷つけ、<strong>その怒りを買ってしまったが為</strong>だった。<br />
　保健室を出た石井は、体育倉庫での神谷の申し出を無下に断ってしまった事を後悔する。<br />
　「<strong>同性愛者であることをずっと隠して女性が好きなふりをしており、そのジレンマが一気に爆発してしまったのである</strong>」その場にいた保健教諭は神谷のことをそう分析した。<br />
　その時、辺りが騒がしくなり、一人の女性教師が石井達の下に走ってくる。神谷を病院に連れて行こうとしたところ、<strong>突然暴れ出して裸になったというのだ</strong>。その直後、全裸の神谷がこちらに向かってくる。石井はこれを止めるが、神谷は一言残して、どこかに行ってしまう。</p>
<br />
<p>　「<span style="FONT-SIZE: 12pt; FONT-FAMILY: &quot;HG明朝E&quot;,&quot;serif&quot;">石井先生と森下君が、俺とのセックスを待っているんです…</span>」</p>
<br />
<p>　彼の精神は、すでに崩壊していた。</p>
<h3><font color="#ffffff">.</font></h3>
<p>　まさかの<strong>精神崩壊END</strong>！ここで読者を突き放すとは！</p>
<br />
<p>　いや、普通ならありえないですよこれ。マイノリティ嗜好とはいえ、曲がりなりにもエロマンガなんだから、大人しく<strong>リビドー丸出しのご都合主義</strong>にすべきなのでは？</p>
<br />
<p>　が、ここで常道におもねらないのがヤマジュンなんですね。その反骨精神がカッコいい。</p>
<h3>まとめ</h3>
<p>　『教育実習生絶頂す』という作品では、ヤマジュンの抱く問題意識が垣間見えるような気がします。性的マイノリティのエロを扱ううえで、単なる欲望のはけ口的な内容に止まらず、マイノリティが故の悲哀まで描き切る。「同性愛」というテーマに対して、大胆だけれど、あくまで真摯な彼の姿勢がそこにはあるんじゃないでしょうか。</p>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10211882513.html</link>  
      <pubDate>Fri, 20 Feb 2009 22:20:46 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>『無限の住人』沙村広明　文責：ナスギマサロー</title>  
      <description> <![CDATA[ <table cellpadding="5" border="0"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063140903/mantui-22/" target="_blank"><img alt="無限の住人 (1) (アフタヌーンKC (90))" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/51F3TSQH6GL._SL160_.jpg" border="0" /></a>
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</tbody>
</table>
<p><strong><font size="4">良いバトル漫画に必要なのはスタイリッシュさ。</font></strong></p>
<p><strong><font size="4">全てを完結させる美しさのキメ技に痺れる！</font><br />
</strong></p>
<br />
<p>今回はアクション時代劇漫画、『無限の住人』（月刊アフタヌーン、1994～）について書きます。</p>
<p>『無限の住人』は江戸時代を舞台とした剣客バトル。</p>
<p>不死の肉体を持つ主人公“万次”とその相棒（？）“凛”の旅路を描いている。</p>
<br />
<p>いやー・・・ついに書くことになったか、能力バトル。</p>
<p>え？『むげにん』て能力バトルなの？と思う人もいるだろうけど、<u><font color="#008000">それぞれが尽きつめた個性的な技や能力で戦う漫画</font></u>をすべて僕は能力バトルと呼びます。</p>
<p>それゆえに広義には『スラムダンク』なんかも僕にとっては能力バトルなのだけど・・・閑話休題。</p>
<br />
<p>『無限の住人』には様々な特長があって、それはデッサン力に裏付けされた圧倒的な画であったり、漢字の効果音だったり、奇抜な服装や武器やそれらに隠されたユーモアだったりする。</p>
<p>すべてを総括して述べることは難しいだろうし、それはすでに雑誌などで書かれた批評の繰り返しになる可能性が高いのでここでは深く言及しない。</p>
<p>前述したように、<font color="#ee82ee">能力バトルとして、そしてアクション漫画として『無限の住人』を評してみる。</font></p>
<br />
<p>能力バトルの金字塔といえば『ジョジョの奇妙な冒険』だ。</p>
<p>かの作品はキャラクターたちの対決ごとに話が完結してゆき、それを積み重ねてストーリーが展開してゆくという、バトルに主眼を置いた形式を取っていた。</p>
<p>『無限の住人』もまた、その型に忠実な作品だと言え、いちいちはっきりと《対決が始まり》、《決着がつく》という段階を踏む（特に物語序盤に顕著である）。</p>
<p><font color="#ff0000"><strong>この「はっきりと」という部分が、作者沙村広明の上手いところだと思うのだ。</strong></font></p>
<br />
<p>登場する剣客たちはそれぞれに剣の道を極めた達人ばかりで、全員クセのある一筋縄ではいかない《能力者》たちだ。</p>
<p>日本刀を振り回すだけの時代劇とは一線を画した、独特で個性的な武器で戦う外道なバトル。</p>
<p>剣の中から仕込みの小さな剣がでてきたり、三節棍のような槍でアクロバットしたり、隻腕かと思いきや削って尖らせた己の骨で突いてきたり。</p>
<p>創造的とすらいえる戦法の応酬で相手と切り結び、お互いに消耗していきながらも最後の時が訪れる。</p>
<p>対決の締め、決着のキメ技は１ページ使って鮮烈に描かれる。</p>
<p><font color="#ff0000" size="3"><strong>これが最高にかっこいい。</strong></font></p>
<p>格闘ゲームだったら「Ｋ.Ｏ.！」とバンと表示されそうだ。</p>
<p>キメ技、最後の強烈な一撃によって戦いの終わりが「はっきりと」宣言されるのである。</p>
<br />
<p>個人的に好きな《キメ》シーンは、百琳が自分を拷問していた逸刀流の敵に跨って背中を切り上げるところだ。</p>
<p>拷問で限界に達していた百琳の一撃は、まるで花が弾けるようで、もはや美しいとすら感じる。</p>
<p>死力を尽くした戦いの果ての、せつなく美しくスタイリッシュな決着は、<font color="#ff0000"><strong>読者にある種のエクスタシーを与えるのだ。</strong></font></p>
<br />
<p>アクション漫画としては最高峰に位置するだろう『無限の住人』だが、感動すら覚える決着の瞬間にこそ、画力・バトル・書き文字・キャラクター、そのすべてが集約されているのではないだろうか。</p>
<br />
<p>・・・どこかのゲーム会社が格ゲーにしてくんねぇかな。</p>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10211123122.html</link>  
      <pubDate>Thu, 19 Feb 2009 15:04:44 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>木村紺　『神戸在住』　文責・尾綿仁清</title>  
      <description> <![CDATA[ <table cellpadding="5" border="0"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4063211045/mantui-22/" target="_blank"><img alt="神戸在住 1 (1) (アフタヌーンKC)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/218TKX4YX7L._SL160_.jpg" border="0" /></a>
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</tr>
</tbody>
</table>
<blockquote>　僕にとって、マンガは基本的に息抜きのための存在なのだけど、たまに「あー、生き方見つめ直そ」と思わせてくれる作品に出会うから油断ならない。木村紺の『神戸在住』はまさにそんなマンガで、読んだ後とても前向きな気持ちになれる作品だ。普段マンガをあまり読まない人にも是非ともオススメしたい一作である。</blockquote>
<h3>作品情報</h3>
<p><code>　『神戸在住（こうべざいじゅう）』は、マンガ家、木村紺のマンガ。月刊アフタヌーン（講談社）で1998年から2006年5月号（3月25日発売）まで連載された。全10巻。木村は本作品により、第31回日本漫画家協会賞新人賞を受賞した。<br />
　東京出身で神戸の北野にある神戸中央大学校（モデルは神戸山手大学・短期大学）に通う主人公、辰木桂の大学生活を中心に、主人公とその周りを取り巻く人間模様がほぼ1話完結のエッセイ風に描かれている。タイトル通り、神戸近辺を舞台にしているため、特に阪神・淡路大震災の話が度々描かれている。また国際都市神戸としての多様性を象徴するように多様な背景を持った人々が登場する。出会いと別れ、死、地域性や人種・民族、病苦や障害などに焦点を当てたストーリーが特徴的である。（<a href="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A5%9E%E6%88%B8%E5%9C%A8%E4%BD%8F" target="_blank">Wikipedia</a>
 より）</code> </p>
<h3>丁寧に紡がれる日常</h3>
<p>　大学の美術科に通う主人公の視点で、日々の生活が綴られていく、というのがこのマンガの大筋だ。その際、注目すべきはその描かれ方で、フリーハンドの温かみある絵柄によって、他愛のない出来事や、とりとめのない会話なんかまで、<strong>とても丁寧に描かれている</strong>のだ。どんな些細な出来事も、大切に受け止める主人公。読者はその姿を見ることで、日常がいかにかけがえのないものか、再発見することだろう。</p>
<p>　このマンガは「丁寧な生き方」を、そしてその大切さを教えてくれる作品だ。</p>
<h3>徹底したリアリズム</h3>
<p>　側面的な話になってしまうが、このマンガはリアリズムを追求した作品だと思う。絵柄は全然写実的じゃないんだけど、ミョーに登場人物にリアリティーがあるのだ。それは、神戸の町並みの緻密な描写、そして登場人物の言葉づかいへのこだわりの賜物なんだと思う。このような部分も、この作品の魅力を大いに引き上げているといえるだろう。</p>
<h3>まとめ</h3>
<p>　冒頭でも触れたとおり、この作品は人を前向きな気持ちにする作品だ。気持ちが沈んでいる人なんかは特に、この作品を読むと良いんじゃなかろうか。また、これから大学に入る高校生にも特にオススメしておく。桂を見習えば<strong>リア充間違いなし</strong>、である。</p>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10210925887.html</link>  
      <pubDate>Thu, 19 Feb 2009 00:24:16 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>清野とおる　『青春ヒヒヒ』　文責・尾綿仁清</title>  
      <description> <![CDATA[ <table cellpadding="5" border="0"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4088762991/mantui-22/" target="_blank"><img alt="青春ヒヒヒ 上 (1) (ヤングジャンプコミックス)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/21A5HE0NXML._SL160_.jpg" border="0" /></a>
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<blockquote>　―<span style="FONT-SIZE: 12pt; FONT-FAMILY: &quot;HGP創英ﾌﾟﾚｾﾞﾝｽEB&quot;,&quot;serif&quot;">清野とおるは、ホントに頭がおかしいんじゃないだろうか？</span>―このマンガを読んでいると、そんな不安を覚えてしまう。『青春ヒヒヒ』は、ギャグと狂気のギリギリの綱渡りのような作品だ。</blockquote>
<h3>作品情報</h3>
<p>　本作は、2002年にヤングジャンプで掲載されていた作品。変人だらけの中学校、日日日中学に転入してきた唯一の常識人、岩清水つとむのエキサイティングな日常を描く学園モノのギャグマンガだ。</p>
<p>　作者の清野とおる氏は本作が初連載で、その後もヤンジャンで『ハラハラドキドキ』というギャグマンガを書いている。それからいっとき姿を消していたが、最近また読み切りやケータイマンガなど、精力的な執筆活動を行っている。</p>
<h3>作風</h3>
<p>　清野マンガは常に作風が一貫している。どの作品でもやってることは同じで、そこが魅力の1つだろう。</p>
<p>　で、その作風は、いわゆる「不条理ギャグ」と呼ばれるものである。設定、絵柄、キャラなど、全てにおいて常識はずれの作風なのだ。ここで一番重要なのは、その程度が、「<strong>清野は真性なんじゃないか？</strong>」と心配になる程だという点。</p>
<p>　「不条理ギャグ」や「シュールギャグ」と呼ばれるマンガには、「俺ってこんなに変なんだよ」という、作者のあざとい精神が感じられる作品が少なくないように思う。対して清野作品は、単に彼が自然にギャグを書いた結果として「不条理」が生じており、そこに打算は皆無なのだ。その点が清々しく、読んでいて気持ち良い。</p>
<h3>まとめ</h3>
<p>　清野作品は良くも悪くもワンアンドオンリー。人によっては「キモい」の一言かもしれないが、ハマる人にはハマると思う。それは清野氏が己の好みに素直に書いている証なので、私はとても好感がもてる。</p>
<p>　少しでも興味を持った方は、清野氏が運営しているブログがあるので、まずはそこから目を通してみることをオススメする。</p>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10207501969.html</link>  
      <pubDate>Thu, 12 Feb 2009 21:39:39 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>『よつばと！』あずまきよひこ　文責：ナスギマサロー</title>  
      <description> <![CDATA[ <table cellpadding="5" border="0"><tbody><tr><td valign="top"><a href="http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4840224668/mantui-22/" target="_blank"><img alt="よつばと! (1)" src="http://ecx.images-amazon.com/images/I/512GRD20X6L._SL160_.jpg" border="0" /></a>
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あずま きよひこ<br />
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</tr>
</tbody>
</table>
<p>萌えるかっつーと萌えない。</p>
<p>笑えるかっつーと笑えない。</p>
<p>でもそういうことを狙ってるんじゃなくて、なんだか落ち着く。</p>
<p>《動き》のない漫画って、こんなにいいものなのか。</p>
<p>あずまきよひこの『よつばと！』は、面白いというよりは嬉しい気分にさせてくれる漫画だ。</p>
<br />
<p>『よつばと！』のあらすじは・・・えーと。あらすじなんかあるか？これ。</p>
<p>特に物語があるわけでもなく、“よつば”という女の子（6歳だっけ？）とその周りのひとびとの日常を描いている。</p>
<p>ストーリーだとかそういう観点で描いているわけじゃないのだろうなぁ。</p>
<p>じゃあキャラクター漫画なのかというと違う。</p>
<p>日常を描いている、としか言いようがない。</p>
<br />
<p>あずまきよひこの前作である『あずまんが大王』の時から、見方によっては無機質とも言えるような絵柄で、４コマゆえかアクション漫画的な《動き》が感じられない作風だった。</p>
<p>それは決して悪いことではなくて、どこにでもいるような女子高生たちの日常を描く４コマという意味では、リアリティがあるというか、しっくり馴染んでいた（そもそも４コマ漫画という土壌には、アクション的な作品というのはあまり見受けられない）。</p>
<p>現実世界で友達と会話して、掛け合いしている時には《動き》なんてないのは当たり前で、そこが『あずまんが』のよかったところなのかもしれない。</p>
<p>むしろそういう《動き》のなさゆえに“ともちゃん”とかが突飛にアクションするのが際立って面白かったりした。</p>
<br />
<p>その《動き》のなさが、４コマでない漫画の中で通用するものなのかな、というのが初めて『よつばと！』を見かけた時に僕が持っていた先入観だった。</p>
<p>実際、ぱらぱらとページをめくってみると、ふつうの漫画の魅力となるような、《ソリッド》感や、逆に《ほのぼの》感は感じ取れなかった。</p>
<p>で、しばらく読まないでいたのだが、４巻あたりが出た時に「結構評価されてるっぽいな」と思って腰を入れて読んでみたら・・・今まで読んでいなかったことを後悔したものだ。</p>
<br />
<p>《動き》のなさは、４コマの時とは違うように効果的だった。</p>
<p>コマ割りはまったく色気がなく、無愛想だとすら思えて（『ジョジョ』みたいな作品とは対極だ）、相変わらずキャラクターたちはアクションしない。</p>
<p>でも、なぜかそれが心地よく感じる。</p>
<p>背景が、日常の風景が心に染みるのだ。</p>
<p>《動》かないキャラクターたちはもともと《動》かない風景に溶け込んでいるかのようで、押しつけがましくないキャラクターが日常というストーリーらしくないストーリーにはまり込んで、それがつまり、《日常の風景》だ。</p>
<p>小さな“よつば”が、暴れまわる。</p>
<p>でもそれは日常という、安心と安定感がある雰囲気の中でこそのもの。</p>
<p>まるでそれは、“よつば”の周りの大人たち（大人じゃないのも多いけど・・・）の温かさが漫画の描き方にも溢れてきているかのようだ。</p>
<br />
<p>決して風景が美しいとか叙情的だとか言いたいのではない。</p>
<p>僕たちが過ごしている日常、過ごしたはずのあの頃が、等身大にそこにあるということだ。</p>
<br />
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10206340992.html</link>  
      <pubDate>Tue, 10 Feb 2009 23:36:23 +0900</pubDate> 
    </item>  
    <item> 
      <title>コミックナタリーはマンガ産業に何をもたらすか？　文責・尾綿仁清</title>  
      <description> <![CDATA[ <p>　昨年末、マンガ業界でちょっとした事件が起こりました。<strong>マンガにまつわるあらゆる情報を取り扱うニュースサイト「コミックナタリー」</strong>が誕生したのです。</p>
<p>　「コミックナタリー」はマンガ産業において如何なる意義を持つか？尾綿なりに考察していきます。</p>
<h3>コミックナタリーとは</h3>
<blockquote>　音楽情報サイトとして定評のある「ナタリー」（月間ページビュー270万）を運営する株式会社ナターシャが、ナタリーのマンガ版として始めたWEBサイト。昨年末のサービス開始以来、毎日4、5回ほどのハイペースで記事が更新されている。新刊情報や作家の身辺情報などを扱うニュースを基本とし、好きな作家をリストに入れて、情報を常にチェックできる「ウォッチリスト」なるサービスも行っている。</blockquote>
<p>　いやはや便利なサイトができたもんですな。このサイトは如何なインパクトをもたらすか？一<strong>消費者として、そしてマンガ文化を愛するものとして、二つの見地からコミックナタリーの可能性を考えます。</strong></p>
<h3>消費者として―ありそうでなかった「羅針盤」</h3>
<p>　一消費者として、コミックナタリーのようなメディアは待ち望んでいたものです。なぜならマンガ業界を俯瞰できる横断的なメディアが今までどこにもなかったのですから。<strong>膨大な作品の中から、自分の好きなマンガを見つけるための羅針盤のようなツールとして</strong>、コミックナタリーは今後重宝されると思います。</p>
<p>　ちなみに音楽の方のナタリーと言えばしばしば「キモい」と評されるほど情報の詳しさに定評があります。コミックナタリーでもマニアックな情報に期待したいですね。</p>
<h3>産業に与える影響―マンガ業界改編か！？</h3>
<p>　「マンガ業界には横断的なメディアがない」とは先ほど述べた通りです。これは、マンガ業界にプレスリリースなどの習慣がなく、各出版社が各々の刊行物を宣伝するという形でしかマンガ情報が流通されなかったためです。</p>
<p>　作品を掲載しているマンガ雑誌は、同時に単行本の宣伝媒体としての役割を負っています。出版社はマンガ雑誌を販売する際、雑誌単体での売上だけでなく、単行本の売上も含めて採算をとることで、あのような低価格を実現しているのです。よって、コミックナタリーのようなマンガ情報を専門に扱うメディアが今後成長した場合、マンガ雑誌の在り方は大きく変わる可能性があると考えられます。</p>
<p>　1つの方向性として、<strong>マンガ雑誌の統廃合</strong>が考えられるでしょう。これまでマンガ雑誌が担ってきた宣伝媒体としての役割を、ナタリーのような情報専業のメディアに譲ることができれば、出版社からすれば雑誌タイトル過多の現状を維持する意味はなくなります。そうなれば当然、売れない雑誌は休刊にするという動きが加速します。</p>
<p>　そうすると、今までそこに連載していたマンガ作品は<strong>「書き下ろし」としていきなり単行本で出版される</strong>、といった販売形式に移行するんじゃないでしょうか。そのうちゲームの新作や音楽の新譜のように、マンガも書き下ろし単行本での流通が当たり前になるかもしれません。</p>
<p>　マンガ雑誌そのものは、既に文化として定着しているため無くならないとは思います。しかしその形は現状のままではないでしょう。単行本の売上はなかなか好調のようですし、業界としても、今こそ新たな成長モデルを考える時期なのは間違いありません。</p>
<h3>まとめ</h3>
<p>　なんにせよ、コミックナタリーの今後の動向はマンガファンなら目が離せないですね。<strong>期待age</strong>といったところでしょうか。</p>
]]> </description>  
      <link>http://ameblo.jp/mantui/entry-10204252446.html</link>  
      <pubDate>Fri, 06 Feb 2009 23:45:19 +0900</pubDate> 
    </item> 
  </channel> 
</rss>
